表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
425/612

424. 【海難】本体と戦ってみた④

「おいおい、何止まってんだ!?」

「いやちょっと確認を」

「何かあったのか?」


なまけものに情報を伝える。

基本【海難】はなまけものには背を向けている為、なまけものからは杖が見えにくい。なのでなまけものは光っていることすら気付いていなかった。


「・・・おい待て、攻撃力増えてるだと?」

「うん。最初の倍ほど・・・」

「威力だけか? 魔法の大きさは? 速度は?」

「いや、ぱっと見はよく分からない。回避には問題ないけど」

「なるほどな。ただ最悪を考えると一緒に強化されていると考えたほうがいいな。となるとモタモタしてらんねぇ、ポンタ、お前も攻撃に回ってくれ」

「それほど焦るほどじゃないと思うけど?」

「ユウよ、宝石が光るまでに相手のHPはどれくらい減った?」

「1割・・・もないわね」

「そうだな。つまりこのペースだとあと9割以上減らすまでに相手は9回パワーアップしてくるということだ」


なまけものが「ヤバいだろ?」と言いたげな顔で説明してくる。確かに流石に9回もパワーアップされたら僕でも一撃がかなりキツくなるな・・・。流石に際限なく上がるとは思えないので、パワーアップの上限があるとは思うけど。


しかしユウさんはキョトンとして、


「それが?」

「いやだから、9回もパワーアップされたらキツいだろ?」

「当たらなければ大丈夫でしょ?」

「ポンタは当たるぞ」

「そうだったわ!」


それで納得されるのなんか納得できん。いや、当たるけどさ・・・。

というかそれよりも、


「それよか僕はこのペースだと後30分近く戦わないといけないわけで、そっちの方が嫌なんだけど」


流石にシンドイ。集中力も持たないし、リアル時間的にもそろそろおねむの時間だ。

しかもそれで負けた時は・・・、考えたくないね。


「それは俺も嫌だな。というわけだからユウ、さっさと倒すぞ」

「そうね。了解したわ」


まとまったところで僕となまけものは分散する。

基本行動は変えない。ただなまけものの攻撃タイミングに合わせ僕も攻撃するだけだ。今のところ相手の防御は()()()()ガードできる『アクア・ウォール』と杖で防ぐくらいだ。2方向から攻めれば当たる確率はかなり上がるはず。

ただ牽制でスキルを使用する為、攻撃できない場合はその役をユウさんにお願いする。


「思ったんだけど・・・」

「ん?」

「ココアに足下凍らせてもらったらすぐ終わるんじゃないの?」


そう言われて【海難】の足下を見る。足は水に浸かっている。凍らせれば動きを封じることが簡単にできそうだ。そうすれば避けられることもないのでボーナスタイムとなる。


「・・・そう、だね」


そうなれば本当にすぐ終わりそうな気がしてきた。・・・そうなればね。

次回更新は3日後の予定です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ