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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
424/612

423.【海難】本体と戦ってみた③

「ったく、様子見攻撃で良かったぜ・・・。大丈夫か!? お前ら!」

「一応ね」


ほんと様子見攻撃で良かったよ。フルパワーなら下手すりゃ一撃で半分は減っただろう。

まぁそれは置いといて、


「何で『サンダー』何だよ!?」

「一番効きそうだったからだ。無力な『ファイア』の方が良かったか?」

「それ、私に喧嘩売ってる?」

「悪いが俺は何も販売してねぇぞ」

「そんな返しで誤魔化せるとーーきゃっ!?」


【海難】の反撃を避けた際、ユウさんが大きくバランスを崩す。咄嗟にしがみつくユウさんに、


「そういうのは後で」

「うう〜・・・ごめん」


軽く注意する。前回よりも【海難】が弱いから全体的に油断している感じだが、前は負けていることを分かっているのだろうか?

あとまだ相手は一度もダメージ受けてない。


「見ましたココアさん? しがみついて「きゃっ」ですってよ」

「きゃー、可愛いですねぇ。きゃっ!」

「・・・殺っていいかしら?」

「・・・もう好きにしていいけど後にしてくれる?」


なまけものたちも遊ぶんじゃない。しかしなんだかんだなまけものはタイミングを見て攻撃してるから注意しにくい。

まぁ相変わらず殆ど防がれているのだ・・・ん?


「光った?」


【海難】が持つ杖に埋め込まれた沢山の宝石の内の1つが淡く光りはじめる。が、特に僕らに影響は無さそうで、【海難】の動きにも変化はなく、攻撃が来るわけでもない。


しかし意味なく光るわけも無いので何かあるのは確実だ。

効果は分からないが、僕らに良い効果ではないのは確実だろう。しかし止まって考えている余裕はない。タゲを取るために攻撃を繰り返しつつ相手の攻撃を躱す。


しかし・・・特に変化はないようだ。


「?」

「どうしたの?」

「いや、杖の宝石が光ったし何かあるのかと思ったんだけど・・・、変わった様子なくて」

「時間経過でも知られてくれてるんじゃない?」

「杖タイマー? はは、そんな親切な奴じゃないでしょ」


光だしたのは戦闘始まって3分くらいかな? 確かに時間経過はありえそうだ。


「じゃあ効果は何だと思う?」

「光るだけじゃないの?」

「それは多分違うと思う・・・」

「ん~・・・、そうねぇ、シンプルに考えると[強くなる]、かな?」

「そのこころは?」

「今弱すぎ」

「・・・納得」


確かにランクAの割に弱い。威力だけ見るとレンブラントと同等かそれ以下だ。

しかしレンブラントは分身を行い、総攻撃でランクAに相応しい威力になるギミックがあった。だから【海難】も同等の威力になる何かがあるはずと考えるのが自然だ。

それが時間経過による強化か・・・、確かにありそうだ。

もしかしたら【海難】も分身するのかと一瞬考えたけど、流石にあの対応力で分身はないと思う。いや、やめてほしい。一体でも攻撃当てるのに苦戦する現状、増えたら無理だ。


「じゃあ確認するか・・・」

「? 何を?」


首を傾げるユウさんをよそに、僕はわざとでは攻撃を受けた。戦闘開始時に一撃貰ってるので威力は分かっている。もし今回のダメージが最初よりも上であれば確定。そうでなければ違う。手っ取り早く確実に分かる方法だ。


結果は・・・、さっきの倍くらいになっていた。


「・・・こんなものか」


思ったよりも増える量が少ない。3分でこれなら何とかなりそうだ。

ただこの攻撃ペースはまずいな。

次回更新は3日後の予定です

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