表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
420/612

419.合流してみた

「終わったぜぇ!」

「納得いかねぇ!!」


なまけものとユウさんは、ローグをあっさり倒して合流する。ユウさんが押さえてなまけものが攻撃、それだけであのローグが何もできずに消えていった。


僕の苦労は一体・・・

ショックで目の前が真っ暗になった・・・ような錯覚に陥る。すぐ治ったが。


「通る為に戦闘が必要なら最初から全員でやればよかったわね」

「違うぞ。あいつが再度湧いて来たのは、戦闘の間隔が空いたからだ。要はポンタが倒してから時間が経ち過ぎたってことだ」

「あ、そっち?」

「こっちしかねぇぞ・・・。んでポンタはいつまで肩落としてんだ?」

「うっせぇ・・・」


よろよろと立ち上がる。

まだだ、まだ楽しみは終わっていない。ココアと目を合わせると、ココアが「分かった」と頷いた。


「ユウちゃん! さぁ答えて!!」

「何を? ・・・ああ、遅れた理由?」

「そうそれ!」


言ってもいないのに僕らが求めているのが遅れた理由だと知ってるということはある程度なまけものが説明したのかな? 手間が省けて助かる。というかココア・・・もう少し説明をだな。


「別に特に何かをしてたって訳じゃ・・・」

「「・・・・・」」

「納得してくれなさそうね・・・」


僕らは大きく頷く。同時にユウさんが大きくため息を吐いた。


「答えなかったらどうなるの?」

「なまけが僕ら2人にジュース奢る」

「新手のカツアゲか?」

「私も貰えないとおかしくない?」

「正常なところねぇよ。というか何で俺が出す前提なんだよ!?」


何でって・・・。


「「なんとなく」」

「理由くらい用意しておけよ! せめて! 俺はお前らの貯金箱じゃないぞ!」

「じゃあ自販機で~」

「じゃあじゃねぇんだよ! 大体お前この前の飲み代返せよな!」

「あれ踏みつぶした」

「踏み()()()、な! いい加減しばくぞ」

「どうでもいいけど、なまけは奢るの? 奢らないの?」

「奢るか! 金ねぇんだよぉおおおおお!!」


なまけものが吠えた。今にも血涙を流しそうな勢いだ。

流石にやり過ぎたか? というかそこまで金欠なのか・・・


「うわっ!?」

「リアルな叫びね・・・」

「ちょい引く~・・・」

「ココア、流石に立て替えて貰った分は返しとけ。冗談効かなくなってきた」

「う、うん。・・・明日返しとく」


これには流石のココアも頷いていた。そして賭けも有耶無耶になった。


「思うんだけど、私たちって給料ほぼ同額よね? 何でなまけはそんなにお金ないのよ?」

「逆に聞くがお前らあんのかよ?」


なまけものがこっちを見た。どうやら僕が聞かれているらしい。答えたくはあまりないが、全員言いふらすような人ではないので、適当にぼかして、


「昨年の給料の3分の1くらいはある・・・と思う」


さらに断言はしない。

まぁ貰ってる額はユウさんが言うように皆ほぼ同じなのでおおよその金額は各自の想像に任せよう。


「!? なん・・・」

「まぁそれくらいよね。私もそれくらいかな? 大体月の3分の1くらいは貯金するし」


一緒に買い物してて知っているが、ユウさんも物をよく買う人ではない。残りを貯金しているとなればまぁ僕と同じくらいだろう。

ただなまけものには衝撃だったようだ。


「じょ・・・だん、だよな?」

「「ほんと」」


なまけものが膝から崩れ落ちた。

普通に生活してればそれくらい貯まるだろう。月給が少ないわけでも、家賃や光熱費が高いわけでもないのだから。

ただ、なまけものの生活スタイルでは無理だが。無駄遣い多いんだよななまけものは。


「コ、ココアは?」

「あたしはもっと少ないけど、50はあるよ~」

「じゃあ金返せよ!!」


それは同感。

次回更新は3日後の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ