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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
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41・野営地を攻めてみた①

ココアがまた水遊びに熱中したのでレベル上げを再開する。しかしゲーム内時間が夜になってしまい冒険者が周囲から消える。消えるといっても全く居なくなるわけではなく、冒険者は夜になると複数のパーティが集まって野営を始める。夜は危ないから集まって身を守る為だそうだ。

その野営場所はランダムで、周囲に無い時は全く無く、ある時はキャンプ場に来たのかと思うほど密集する。

今日はまばらだがちらほら見えて、近くにも焚火の灯りが見えている。結構近・・・あ、消えた。


「誰か攻撃したな。俺らも野営攻めするか?」

「僕はいいよ」

「私も。人多いみたいだけど今ならいけると思うわ」


野営攻めは見張りしかいない上、周りが暗いので奇襲をかけやすい。しかし、テントの中にいる仲間の強さや人数が分からないため、昼間のノリで攻めると危険だ。


「人数が多いとレベルが上げやすいんだが、多いと倒しきれず負けることもある。まぁ俺たちならロイゼン級が出てこない限りいけるだろ」

「ロイゼンも出てくるの?」

「無いと思うよ。あれ出てきたら笑う」

「いや出てくるらしいぞ。ネットに書いてあった」


マジかぁ・・・。

今なら出てきてもある程度善戦できそうだが、あくまでロイゼン1人の場合だからなぁ。


「でも此処は湖畔エリアだからロイゼンは出ないだろう。・・・お、あそこ負けたな。次誰かがやる前に行くか」


話していたらさっき消えた野営地の焚火に火が点いた。

どうやら攻撃したプレイヤーが負けたらしい。プレイヤーが勝ったなら、野営のテントが消え、焚火が点くことは無い。

火が点いたのを確認したなまけものが立ち上がったので、僕達も動き始める。ココアはまだ泳いでいるようだからここで待っていーー


「ついてくに決まってるでしょ~!」

「よしじゃあ行こうぜ」


ココアも参加するそうなのでみんなで移動する。と言っても直ぐそこなのであまり移動はしないが。

気付かれない距離から様子をみると、焚火のそばにいる見張りは1人で他には誰も居ない。残りは全員テントの中か。

1人なら奇襲をかけれそうだな、この体色でも夜なら奇襲出来るはず。


「じゃあちょっと行ってくる」

「待って!」


今までと同じ感じで忍び寄ろうとすると、ココアから待ったが入った。

ここで止めるということは・・・


「ココアがやりたいのか?」

「イエース!」

「どうする?」

「俺はいいよ。失敗しても大して変わらん」

「私もいいわ。成功しても倒せないでしょうし」

「2人とも酷くない!?」


ココアがプンスカしてるが僕もそう思う。ココアの攻撃力ではダメージが大したことないので成否の関係は殆ど無い。どちらにしろあの見張りは倒せない。


「「「じゃあ頑張って」」」

「ふーんだ。絶対1発で倒して見せるんだから!」


ココアはそう言い残し闇夜に消える。

少しして冒険者の危険を知らせる叫び声が響き渡った。


「やっぱいきなりは駄目だったか」

「そう思うなら止めろよ・・・」


僕達は野営地に向かって走り出した。

次回の更新は明後日になる予定です。

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