表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
411/612

410.ローグと戦ってみた①

若干納得できない心境のまま台座へと近づく。

取り敢えず練習にはなりそうなのでここは甘えておこう。ついでにこの戦闘で死んでおけば後はみんなのクリアまでのんびり待機時間になる。

敵の強さでまじめに倒すか、善戦した風に負けるか決めよう。


「・・・わざと負けるの無しだからね」

「・・・・・」


ユウさんに釘を刺された。聞こえないふりしてスルー。

台座から5m程の距離まで近づくと、予想通り台座が何やら動き出す。少しせり上がり積まれていた石がばらけ、簡易の人形のような形へと姿を変える。そしてカッと光り、石の原色の鼠色の人が現れた。武器は身長よりも大きい長槍、どこかの騎士と思われる鎧を着こんでいる。


姿を変えたそれは、人と変わらなぬ動きで武器を構えた。

槍の先端をこちらに向けて腰を落としている。これは突っ込んでくるな。


「突撃してくるぞ。飛んで避けとけ」

「言わなくても分かってるよ」


戦闘範囲から離れたところに居るなまけものが分かりきったことを教えてくれる。全員今回は本当に参加する気は無さそうで円形の戦闘場から離れていた。


取り敢えず飛んで天井すれすれまでまずは逃げる。まずは相手の出方を伺おう。


「お前の攻撃が届くギリギリの距離をキープするんだぞっ!」

「だから分かってる、って!」


集中させてよもー!

と、それよりも相手だ。初心に戻りまずはマーキング。相手のランクの高さでこちらに対する対応力が変わるから一人で叩く時はちゃんと見ておく。

まぁ相手の見た目からCかBってとこかな。


名前:剛騎士ローグ

職種:現身騎士

ランク:A


「ん~・・・」


天を仰ぎ、ランクから目を逸らす。

ボス戦前にランクAなんて投入してくるんじゃない! と内心で文句を言う。しかし言ったところで相手のランクが下がることは無い。諦めて戦闘に集中しよう。


「Aか、ポンタ1人だと無理じゃないか? まぁヤバくなったら加勢するか」

「そうね・・・。ポンタ、ヤバくなったら言ってね!」

「すぐ手助けをしてくれはしないんだなっ!」


まぁそうでないと練習にならないからだろうけど。

一瞬助けてくれるかと思ったが、期待はしないでおこう。


「まずは相手の動き・・・をっ!?」


なまけもの達を一瞬よそ見したタイミングに合わせてローグが長槍を投げてきた。距離が離れていた為何とか躱すものの、ローグの手にはいつのまにか次の槍が装てんされている。


そしてすぐさま第二射が僕に飛んで来た。今度は最初から見ているので、タイミングを合わせてギリギリで避ける。見ているとそれほど回避は難しくない。


『・・・ふん。『生成』』


そして回避されたのを確認したローグはその手に再度長槍を携える。どうやらスキルで作った長槍のようだ。敵のSGは無限なので、生成に多少の時間は要するが投げれる長槍は実質無限ということだ。相手に遠距離の攻撃手段があるのは面倒だが、遠距離攻撃が無く、一気に距離を詰められて近接戦闘に持ち込んでくる近接特化野郎に比べるとマシか・・・。


いや、ローグがそうではないと決まったわけではないのだけどね・・・。

次回更新は3日後の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ