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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
39/612

38・練習してみた

「じゃあ行くわよ」


僕はユウさんと対峙する。

ユウさんが言ってから数秒、一瞬だけユウさんから殺気のような気配を感じ飛び退く。

と、同時に衝撃で吹き飛ばされた。

数m程飛んで落ちる。


「ちょっと遅かったわね」

「今入ったの2撃程?」

「3撃よ。でも最後の1撃は躱せてたわ」


『紋切』が躱せないとユウさんに言ったら、「練習しましょ」と言われた。

そして1時間ほど、ずっとユウさんに切られ続けている。パーティなのでダメージは無いが、こう何度も吹き飛ばされるのは嫌になってくる。

しかしまだ攻撃が一切見えないが、何度か受けることで徐々に攻撃の来る気配が分かるようになってきた。

気配と言っても、攻撃に移る瞬間のちょっとした動きが分かるようになっただけだけど・・・。


『紋切』を何度も受けて分かったが、この技は一瞬の間に数回攻撃される。ユウさんの攻撃ではダメージが入らないので分からないけど、ロイゼンの攻撃力で全部くらうと前回みたいに一撃で倒されるだろう。

いや僕の防御力だと2撃でも怪しいな・・・。


「おーい、まだか? 早くレベル上げ行こうぜ!」

「暇だよぉ〜・・」

「お前らもやればいいだろ?」

「俺後衛だからやらない」

「私飛んでるから当たらないしいらない」


やる前にも聞いたが、2人はロイゼンに近づくことは無いと言って断った。

その為暇を持て余している。暇ならココアも魔法などの避ける練習でもしたらいいだろうに。


「もうすぐ終わりそうか?」

「まだ駄目だな、大体分かってきたけど避けきれん。もうちょっとかかりそうだから先に2人でやっといて」

「いいのか?」

「いいよ。ココアのレベルを上げておいた方がいいし」


ココアのレベルだけ僕たちより低い。待ってるくらいなら、分かれてレベル上げをしてもらった方がいい。なまけものも居れば、このエリアでも苦戦はしないだろう。


「じゃああっちの方で探してくるわ。終わったらチャットで連絡くれ」

「分かった」


そして僕たちは2手に分かれた。

そしてまた1時間程経ち・・・


「おっと・・」


ユウさんの振り回す剣を躱しながら、ちょっとした手首や足の動きを見て飛び退く。するとさっきまで僕がいた場所にそよ風が吹く。振った剣によって出来た風だ。

今回はちょっと体に剣が掠ったような感覚があるけど、個人的には回避は成功。多少ダメージを受けてもココアによって回復が出来るから、とりあえず1撃でやられなきゃいい。

100%回避は出来ないけど、これならロイゼン相手でも善戦出来るかもしれない。


「これならいいかな。確実に避けれていない時もあるけど、当たっても初撃だけだからやられることは無いわね」

「ありがとう。これならなんとかなるかも」

「気にしないで。ポンタがやられると私もキツいから」


なまけものが後衛に移動したので、僕が倒れると前衛がユウさんだけになってしまう。

ユウさん1人でも大丈夫そうな気がしてならないけど・・・。さっきの剣を見てると、ロイゼンとタイマンできるんじゃないかと思うくらいユウさんの動きが良かった。剣道やってたのは伊達じゃ無い。


「そろそろなまけもの達に連絡する?」

「そうだね。今聞いてみるよ」


僕はチャットで2人に連絡を取った。

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