380.【海難】と戦闘してみた②
なまけもの :見てて思ったがユウ終了?
ポンタ :終了
ユウ :勝手に終わらせないで
なまけもの :じゃあ何かできるのか?
ユウ :ドーム無かったら倒せる!
なまけもの :じゃあ終わりだな。あれ壊せる気しねぇし
ポンタ :なまけの攻撃でも無理?
なまけもの :無理。防がれるというか受け流される。お前らタゲってる時にココアに触れて凍らせてもらおうかと思ったがそれも無理だった
ココア :常に動いてて凍らなかった~
飛んでくる海水の槍を避けつつ情報交換。なまけ側でもいろいろ試しているようだが、効果的なものは無いらしい。そこから考えるにあのドームの破壊は不可能と考えた方が良さそうだ。
ユウ :ちょっと待って? じゃあ私何したらいいの?
ポンタ :何も・・・無い、かな?
なまけもの :無いな
ココア :寧ろポンタに乗ってる分・・・邪魔?
「・・・・・」
ココアの一撃が効いたのか背中で項垂れるユウさん。フォローしたいがどういえばいいか分からなかったので、気付いていない体をとり対策を考える。
破壊が不可能と分かったからもう倒せないということではない。壊せないのなら壊さずに攻撃できる方法がある筈だ。
なまけもの :そう考えるのが普通か。となると何かのタイミングでドームを貫通できるか、何かしらのアクションでドームを使えなく出来るか・・・
ポンタ :後者なら近接戦闘出来そうだし楽なんだけどね
なまけもの :ならそっちだな。基本どのスタイルでも倒せるようになっている筈だから、遠距離しか倒せないって設定にはなってないと思う。・・・多分
なまけものの意見には僕も賛成だ。ステータスの部分は置いておいて得手不得手はあるものの、基本どの戦闘すタイでも倒せるようにしておける筈。そうでないのなら、何かしら特攻出来るギミックがあるだろう。
だた問題はどうすればよいかだが・・・
なまけもの :全然分からあ
「「あ」」
チャットに気を取られてダメージを受けたなまけものは、そのまま空中で追撃の海水の槍を受け、くっついていたココアと一緒に消えて・・・いやココアは生きてるか。どうやらヘイトが僕らの方に向いていると思って気を緩めていたようだ。いつもなら絶対避けれていたであろう攻撃だったしね。
理由があろうがなかろうがとりあえず後で文句を言おうと決めた。
しかしHPは全快だった筈なのにたった2~3発で死んだとこからあの槍もふざけた威力みたいで嫌になる。
「あーあ・・・。終わったぁ・・・」
僕は天を仰ぐ。攻撃の要があっさり消えたことで勝ち目はゼロになった。
このまま戦っても無駄に時間が過ぎそうなので、一旦撤退した方が良さそうだと判断し、ユウさんに問いかける。
「続行よ! 次にむけて少しでも情報集めるわよ!」
「えー!?」
同意して貰えると思っていたが、ユウさんは死ぬ前提で相手の情報を確認する提案を出してきた。しかし場合によっては【海難】から逃げて転移するより、死に戻りの方が早い。その上死ぬ前提で戦うのであれば残りSGなども無視して使用できる。悪くはなさそうだ。
「じゃあ至近距離まで突っ込む?」
「突っ込む」
ユウさんが剣を前へ向ける。僕はなまけものを倒し、こちらに狙いを定めた【海難】へ突撃を開始した。
次回更新は3日後の予定です