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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
38/612

37・再編成してみた

ステータス標記のところで進化階層を種族横につけ足しました

「お待たせ!」

「ちょっと遅れちゃってごめんなさい」

「いいよ。ずっと戦闘してスキルとステータスの確認してたから」

「やり過ぎてレベル上がったけどな」

「え~!? ズルい!」

「はっはっは。いいだろ~」


何が「いいだろ~」だよ・・・。

レベル上げの前に各自の状態を確認してみる。


名前:ポンタ(竹)

種族:レッドサーペント(3)

レベル:13

特殊スキル:猛毒牙 溶解液 毒肌


名前:ユウ(柳)

種族:ゴブリンナイト(3)

レベル:12

特殊スキル:追い剥ぎ 装着 剣技(風切、紋切)


名前:なまけもの(榊)

種族:スケルトンウィザード(3)

レベル:13

特殊スキル:硬質 ファイアボール ブラックエッジ


名前:ココア(柊)

種族:ヒールロビン(2)

レベル:11

特殊スキル:羽矢+ ヒーリス 


「あたしだけレベル低い! というより進化階層も低い!!」

「ユウさんの剣技に技名が入ってるけど?」

「この前ロイゼンと戦った時にとれたの。まだ使ったことはないけどね」

「マジかよ・・・なら試しに行こうぜ! 俺まだ見てないから見せてくれ」

「いいけど・・・先に役割決めない? 変えるんでしょ?」

「そうだったな!」


という訳でみんなで話し合う。

まずは前衛後衛から決める。これは特に議論することもなく、攻撃が魔法メインになったなまけものと回復役のココアが後衛、接近戦メインの僕とユウさんが前衛に決まる。

次はそれぞれの役割だが・・・なまけものは敵後衛への攻撃、前衛援護。ココアは回復と前衛援護。僕とユウさんはただ敵を倒す。なまけものは魔力がある時限定で防御力が高いし、ココアは空を飛んでいる、盾役は不要と判断した。

まぁ僕もユウさんも防御力が高いわけではないので、盾役としては不十分だ。大体後衛のなまけもの方が防御力高いのに守る必要ある? 僕は無いと思う。


とりあえずこの役割でまず試してみよう。

僕達はレベルが1番上げやすい湖畔フィールドへと向かった。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「じゃあ剣技について話しておくわね。ロイゼンの剣技で私が見たのは2つ、『風切』と『紋切』よ。『風切』は斬撃を飛ばして斬る技で、『紋切』は高速で複数回斬りつける技よ。ちょっとあの冒険者で試してみるから見てて」


丁度いい所に1人で歩いている冒険者が居たので、的になってもらう。ユウさんだけが少し前に出て剣を構えた。まだ冒険者との距離があるから『風切』を使うのだろう。


「『風切』!」


言うと同時にロングソードを上から下に振り下ろす。すると振った後に斬撃が冒険者に向かって飛んでいく。円弧上の斬撃が視認できるのはゲームだからだろう。


『え? のわぁあ!!』


途中で斬撃に気付いた冒険者は間抜けな声と姿をさらして躱す。ロイゼンの時もそうだったけど、斬撃は一直線に飛んでいくので、躱しやすい。特に今回は上から下へ振り下ろしたため、左右にちょっと避けるだけで躱せる。あの冒険者はヘッドスライディングでもするかのように飛んで躱したが・・・。


『武装したゴブリン!?』

「風切は直線上に飛ぶから横移動などで簡単に躱せるわ。・・・じゃあ次は『紋切』だけど、近づかないと駄目だからちょっと待って」

「捕まえる?」

「捕まえたら技がよく見えないよ?」

「でも逃げられたらーー」

「大丈夫だ。ほら、馬鹿みたいだから向こうから突っ込んできたぞ」


ゴブリン1人と認識したためか、冒険者は大声をあげて突撃してきた。

僕たち3人のことはユウさんとの距離が離れているため気付いていないようだ。


突撃中に得物の斧を振り上げ、ユウさん目掛けて振り下ろす。

しかし数歩下がってユウさんは軽々と躱す。勢いよく振り下ろされたため、斧は地面に突き刺さった。

そして抜けない。


「・・・・・、『紋切』」

『へ? あ、ぐぅあああ!』


ユウさんが技名を言ったと同時に構えていたロングソードがブレる。そして魔物の前で必死に斧を抜こうとしていた冒険者は悲鳴と共に消えていった。

それを見たユウさんがロングソードを鞘に納めこちらに戻ってくる。


「今のが『紋切』よ。『風切』と違って剣が届かない場所まで下がれば当たらないから」

「「「その前に見えないよ!」」」


ユウさんは普通に言うけど、ロイゼンの時と同じで僕には全く見えなかった。

それをどうやって避けろと・・・


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