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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
376/612

375.襲われてみた②

引き続きなまけ視点

思惑と違い、相手が攻めて来ない。

とはいえ距離を取ってくれるのはこちらとしても好都合。フルパワー広範囲攻撃で終わら・・・いやそれやると船も終わるか。


「『サンダーxサンダー』」

「!?」


というわけでちまちま攻撃する。

高速魔法に相手の1人がビビる。その間に追加で数発発射。しかし茶色い大男が代わりに受けた。その後も何発か打ち込むが効いてる様子が無い。


「ん?」

「ふっ、効かんな。泥だからな」

「無効? ありかよ・・・」


どうやら泥の塊らしい。泥人形をそのまま進化させるとアレになるのだろうか? うーん、無しだな。

とりあえず『ウィンドxサンダー』に変更。属性を雷から風に変えてみる。すると大男は急いで避けた。


無効は雷だけと・・・。なら大したこと無さそうだ。


「なんだ大したことないな」

「お前もな。魔法使いのくせにそんなに威力ないじゃないか」

「そうか? なら火力上げようか」


連発すれば考えを変えて寄ってくるかもと思ったけど、速度重視にしたのが良くなかったようだ。SGはまだ余裕だし、一発大技でも見せてやるか。


「なまけ」

「わーってるよ。船が壊れないようにはする」


多分な。


属性はとりま水にしておくか。

『アクアxアクアxアクア』でもいいが威力も欲しいし『ファイア』入れて・・・。『アクアxファイアxアクア』にでもしておこう。この船の上ならそれで全面カバーできるはず。


「ならこれならどうだ?」


そう言って発動させる。

すると【海難】が起こす波と比べたくないくらい小さい波が船の甲板を飲み込む。甲板に置いてある樽やらなんやらが船から溢れていくがどうせ次出した時に復活するので無視だ。マストが一本折れたが同様の理由で無視。


相手を倒せば全てチャラだ。


「来た来た」

「逃げろ! 船まで戻れ!」

「急げ急げっ!」


しかし相手は俺の攻撃を予測していたのか、そそくさと自身のボロ船へと戻り事なきを得る。結果俺は船を壊しただけになった。

・・・まぁこんな事もあるさ。相手の方が上手だったな。


「・・・・・」


頭上から来る無言のココアの圧がすげぇ。「悪かった」と言いつつ、ふと気付いた。直ぐにココアに指示を出す。


「ココア。今すぐ船を送還しろ。今なら相手乗ってないから消せる。そしたら相手は俺らを倒しても船を奪えん」

「!?」

「だが待て。すぐ消すと俺らが落ちーー」


言い切る前に消えた。

一瞬の浮遊感を感じた後、落下。しかし急遽出来た氷の足場のおかげで海へと落ちずにすんだ。氷の足場はココアの『アイスウォール』だ。


「おおぅ・・・あぶね」

「ふふん、言われなくてもちゃんとあたしも分かってるよ!」

「なら安心。だが安定しねぇなこれ・・・」


ただの分厚い氷の板だ。波のある海の上では不安定過ぎる。その上滑るので立っているだけでも厳しい。ココアが足の裏に氷でスパイクを作ってくれたおかげでなんとか安定した。安定はしたが・・・、


なんか気が利きすぎじゃね? コイツ本当にココアか?


「ポンタにさっき教えてもらった~。いざって時の海渡る方法」


ポンタナイス! 

これで心置きなく反撃できるな。

次回更新は3日後の予定です

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