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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
34/612

33・決闘してみた

いつも誤字脱字報告ありがとうございます

決闘システム。

これはプレイヤー同士での対戦用として運営が用意したシステムだ。決闘を受けたプレイヤーが承認する事で、何処でも出来る。

フィールドでのPvPと違い、こちらでは負けてもデスペナルティなどが全くないし、レベルシンクなども無い。プレイヤー同士の本来の強さで何も気にせず対戦ができる。現状はパーティ仲間内での腕試しによく使われており、進化による新しいスキルの試し撃ちに使われることもある。


「俺らが勝ったら、今後俺らに従えよ?」

「分かった俺らが勝ったらこのサーバーから出て行け」

「ふん。負けたらこのゲーム辞めてやるよ!」

「いいのか? そんなこと言って」

「ああ、どうせ勝つのは俺たちだからな」

「まぁ瞬殺されないように気を付けろよ?」


向こうのスライム2匹はまだ勝てる気でいるな。やっぱり強いんじゃないのか?


「ねぇよ。あ、ポンタは下がってていいぞ。俺1人でいい」

「いける?」

「余裕」

「ほう? ならお前から死ねや!」


戦闘開始の合図が、無限に広がっているように見える草原の戦闘場に響く。同時に相手のスライム2匹が突っ込んできた。

残念なことに物凄く遅い。

僕はなまけものが1人でいいと言うので、軽く跳んで後ろに下がった。進化したからか、跳躍力がかなり高くなっている。今まで数回で届いた距離に1回の跳躍で届く。

逆になまけものはその場からピタリとも動かない。なまけものが少し後ろに下がった時、スライム達は同時になまけものへとタックルをかます。


「はっはぁ!! おっせぇ!!」

「やっぱりスケルトンだな。スピード最弱だし俺らの攻撃について来れてねぇぞ!」

「やっぱりな」


攻撃を受けたなまけものは特に動きもしない。何しているのかと思えば急にチャットが飛んできた。


なまけもの :ノーダメージw

ポンタ   :真面目にやれ!

なまけもの :無理。やったら終わる

ポンタ   :じゃあ、さっさと終われ


なまけものは2匹のスライムに囲まれてスキルの体当たり攻撃を受け続けている。慌ててないってことはあれ全部ノーダメージなのか・・・。スケルトンはスピードが遅いがその分防御力が高い。そのせいで相手のスライムにはダメージを与えられるスキルがないようだ。


「なら反撃するか・・・」

「ははは!! そんな遅い攻撃当たるか!」

「はっは! どうした、ここまで来ねーと殴れねぇぞ?」


なまけものが杖を急に掲げる。同時にスライム達はなまけものから離れた。そして煽って来る。

恐らくあの杖で殴られると思ったのだろう。だが多分違う。


「『ファイアボール』」

「はは・・はぁ!? ぎゃあぁああ!」

「なっ!?」


なまけものが言うと同時に杖の先に付いている髑髏から大きな火の玉が発射され、煽っていたスライムの1匹を消炭にした。大きさも威力も申し分なさそうだ。

今の相手では参考にならないけどさ。


「次、『ブラックエッジ』」

「ぐあぁぁああ!」


今度はもう一つの魔法の『ブラックエッジ』。分かりやすい『ファイアボール』と違ってどんなのか想像できなかったが、使ったと同時に髑髏から黒い矢尻のような物体が相手に向かって一直線に飛んでいった。

そのままスライムを貫通させ、息の根を止める。こっちもあれだけ煽ってた割にあっさり終了する。


「終わったな」

「そうだな」


本当にあっさり終わった。


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