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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
339/612

338.乱戦してみた②

2人の引き離しには成功したが、ヤーランとは距離が出来てしまった。倒すころにはレパードが邪魔をしてくるだろうし、近いレパードを先に倒すしかない。


『くそっ! ・・・待てぇ!』


村の中を走り回ったことで多少へばって来たレパードの速度が落ちる。僕はすぐさま方向転換し、レパードへ『突進』を当てる。『加速』付きの『突進』だ。レパードは受け止めたものの、踏ん張りきれずその場にこけた。その際、上を通り過ぎる際に思いっきり顔を踏んずけてしまったがまぁ問題ないだろう。肉球ほどではないが蹄の跡も悪くないだろうし。


「っとと」


ヒュン!っと音を立てて矢が飛んでくる。ヤーランのものだ。腕がいいのかきっちり頭を狙ってくるが、逆に頭を下げるだけで躱せるので助かる。当たったらかなりヤバくなるけどね。

躱した後は立ち上がったレパードを後ろ蹴りで再度倒して逃げる。やはり鉄製の防具を着込んでいるからか単純な蹴りではダメージが少ない。

『突進』で大体4分の1程度、今の蹴りで1割程度のダメージしかなでないので、倒すにはあと同じことを3回はしないといけない。2人を引き離すための時間も含めると思った以上に時間がかかりそうだ。


「・・・なら!」


レパードがコケている今なら、ヤーラン狙える。僕は2射目をを躱してヤーランへと突撃、やはり牽制用の遠距離攻撃が欲しいなと思いつつ1ステップ、2ステップと左右交互にに移動しながらヤーランへと近づく。


『くっ、当たらなーー』


そして、頭を低くしてヤーランの腹へ体当たり、そのまま頭を勢いよくを上げてのアッパー。トドメは着地箇所へ回り込んでの後ろ蹴りだ。

我ながら見事なコンボ。参考にさせてもらった他ゲームの四足歩行ボスにお礼を言いたい。


『うぐっ・・・』

「ぐっ!?」


理想を言えばこれで死んで欲しかったが仕方ない。転がったヤーランの頭を踏みつけて倒し、そのまま追いついてきたレパードの一撃を貰う。

・・・一瞬見えたが一撃だと1番ダメージ出た。やはり頭狙いが1番いいらしい。

ズザザザザザザッと攻撃を受けた衝撃で地面を滑りながらどうしようかと考える。転ばせて攻撃したいが、足払いをするにはこの体は適していないのだ。

出来ると言えば今やってる背中や側面で滑るスライディングもどきくらい・・・。


「!?」


いけるんじゃないか?

そう思い、すぐさま実践。まぁ外れても毛が一時的に無くなるだけだとポジティブに考える。やり方は簡単、相手に向かって走ってコケればいい。後は慣性で滑ってボーリングのピン如く相手を倒すのだ。


『のわぁ!?』

『なんだっ!?』

「わっ!?」


ユウさんの泥がいい潤滑剤となり思った以上のスピードで滑ってレパードを転がす。そのまま滑るのを止められず近くで戦闘していたユウさんらも巻き込む。


流石にユウさんらは回避したが、レパードと僕はそのまま滑って家の壁に激突した。


「何遊んでるのっ!?」

「遊んでるわけじゃ・・・」


加減を間違えただけだ。それに今のスライディングが意外にも効いた。レパードはさきほどのダメージもありもうすぐ倒せそうなくらいまでHPを減らしている。しかし起き上がるのはあちらのほうが早く、追撃は出来なかった。

逆に起き上がれない僕に反撃が来るかと思ったが、レパードはHPを危惧してか一旦距離を取る。


『くそっ、たかが馬ごときに回復しないといけないとは・・・』

「回復っ!?」


それだけはやめろ!

回復薬とおぼしきものを取り出したレパードに向かって、僕は残りSGも無視して『加速』を使い突撃。その勢いのまま飛び蹴りを飲み干した顔面に繰り出す。


『っ!!?』


今日一番のダメージとともにレパードは倒れて消えた。

次回更新は3日後の予定です

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