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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
33/612

32・絡まれてみた

名前:ポンタ(竹)

種族:レッドサーペント

レベル:12

特殊スキル:猛毒牙 溶解液 毒肌


レッドサーペント:耐性を超えた猛毒の過剰摂取により、体が変色した馬鹿な蛇。その猛毒は周囲の物を溶かすほど強力で触れることすら危険。変色した真っ赤な体はかなり目立つ。


「赤ぁ!!」

「物凄い目立つな。というか目が痛い」


猛毒という事で進化したが、体が物凄く赤い。色設定時によくあるRGBの数値が、赤:255で他が0の赤色極振りと言われても納得できる。

大きさはほぼ変わらないのにこれじゃあ草むらに隠れても目立って隠れられない。


「ちょっと戦闘方法見直したほうが良いかもしれない」

「かもな。俺も攻撃方法が変わるし、一度見直すか。時間もないし集まる前に色々試してみようぜ」

「了解」


僕たちは早く試したい気持ちのまま草原エリアに移動することにした。が、道中周りのプレイヤーがガン見してくる。正直鬱陶しい。


「お前目立つなぁ」

「いやいやお前だろ。俺はスケルトンが杖持ってるだけだぞ?」


そう言われるとそうだな。

ん? 誰かこっち来た。


「なぁなぁ? あんた達さ、暇なら俺らと一緒にレベル上げにでもいかねぇか?」

「みんなでやった方が楽だろ? 一緒に行こうぜ?」


てっきり進化条件でも聞かれるのかと思ったらただのパーティへの誘いだった。誘われるのはいいが言い方が気に入らない。ゲームとはいえ初対面なのに馴れ馴れしい。


「いやーー」

「悪いが他を当たってくれ、俺たちはやる事があるんだ」


断ろうとしたら、なまけものが先に断った。声色がいつもより怖い。

なまけものの気にも触ったのだろうか。


「おいいいのか?、4人の方がお前らレベル上げが楽だろ? なぁ、組もうぜ?」

「お前らが、だろ? 俺らは今からやる事あるから手伝って欲しいなら他を当たれ!」

「はぁ!? せっかく強い俺らが手伝ってやるってのに断んのかよ!?」

「一度も進化してないスライムが強いとか無いわ。大方冒険者に対処されすぎて勝てないから強い俺の相方に手伝って貰おうとしただけだろ?」

「たかがスケルトンが調子に乗るなよ! ちょっと珍しい仲間がいるからってよぉ!」

「なら強いって証明してみろ。未進化のスライム2体ぐらいなら俺1人で十分だ。どうする? ここで決闘でもするか?」

「ああいいぜ! だが2対1で負けて言い訳されてもウザいだけだし、そっちの蛇の奴も入れよ」

「まぁ僕はいいけど・・・」


何で相手はあれほど強気なんだろうか? もしかして見た目は進化もしていないスライムだけど強いのか?

プレイヤースキルが高いとかさ。

声に出すと相手に聞こえるし、チャットでなまけものに聞いてみる。


ポンタ   :何か戦う流れになってるけど、勝算あるの? 相手、実は強かったとかじゃないよね?

なまけもの :ありえん。それほどのプレイヤースキルがあるんなら、俺をただのスケルトンとは言わない。高いプレイヤースキル持ちは観察能力も高いからな

ポンタ   :なるほど

ココア   :なになに? 何かするの?

なまけもの :ちょっと絡まれたし決闘するわ

ユウ    :加勢いる?

なまけもの :要らない。すぐ終わる

ココア   :どこでやるの? 見に行きたい

なまけもの :観戦は不可だ。残念だったな

ユウ    :その前にまともに飛べるようになりなさいよ

ポンタ   :何かあったのか?

ユウ    :後で話すわ。終わったら呼んで

なまけもの :了解

ポンタ   :了解


チャットを終了した所で、なまけものから決闘参加の案内が来る。

[参加]を選択して僕は決闘場に転移した。

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