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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
315/612

314.海戦してみた⑤

目の前に雷雲獣のノリタマスケとソニックタイガーの・H・(顔2)。ノリタマスケは雷雲に乗る形で、・H・は『飛翔脚』でそれぞれ飛んで来る。しかもマネのつもりなのかそれぞれこころんと(´∀`)()が乗っている。慣れてないのだろう、乗ってる2人の顔が不安そうだ。


「無理しない方がいいんじゃない? 慣れてないと落ちるよ?」

「そっちこそな。それよりもこの人数に勝てるとでも?」

「そっちもKASUTAROU1人じゃない」

「アレは放置でいいの。理由は分かるだろ?」

「「分かる」」

「大変だね」

「・・・まぁ普段は普通なんだがな、たまにああなるんだよなぁ・・・」

「面白いから良いんだけどね」

「じゃあ助けたら? もう死にそうだけど」

「そんな嘘に引っかかるかよ」

「じゃあ後ろからウチのなまけが狙ってるのはいいの?」

「だから引っかかるか!!」


ちょっとくどかったか。一斉攻撃されたので『蜃気楼』で逃げる。

そのまま彼らの背後に回り『火炎』。躱されたけど相手は空中戦になれてないようで、避け方もかなり無駄が多い。明らかに距離取り過ぎだろと言いたくなる程避けている。


その上、ノリタマスケと・H・は別々の方向に逃げた。簡単に分裂してくれて助かるね。


「どっちから行くの?」

「スキルで飛んでる・H・は後回しにするよ。先にノリタマスケ」


そう言ってノリタマスケへ追撃するように動く。・H・は放っておいてもSG切れでそのうち落ちるだろうし、ノリタマスケに乗っているこころんは水系統なので、ユウさんがやられる前に倒しておきたいからだ。


「『雷雲』」


しかしノリタマスケの足元の雷雲が大きく広がって僕らの行く手を阻む。明らかに触れてはいけなさそうなどす黒い雲だ、咄嗟にくぐるように回避した、のだが、


「ありゃ、ミスったかな?」

「かもね。相手が見えないわ」


上から行けばよかった。

頭上にある雷雲が邪魔してノリタマスケを見失う。その上バリバリ音を立てて表面を電気が覆っており、今にも落ちて来そーー


ピシャァ!


「!? うわっ!」

「きゃあ!」


落ちてきた。

こっちの位置を狙って落ちてきたが、移動中だったので尻尾を掠る程度で済んだ。ビリッとした嫌な感じが尻尾から伝わるがダメージは大したことない。


「うぅぅ・・・」

「あ、ユウさん雷駄目だっけ?」

「駄目・・・。早く抜けて」


雷雲はノリタマスケの通った後に配置されるのか、前はずっと雷雲ばかりだ。なので急旋回して逆走する。既に後ろの雷雲は消え去った後なので旋回後すぐに晴れた空の下に出た。


「あっ」

「『風双斬』」

「『ドラゴンスラッシュ』」


同時に目の前に追って来た・H・が。既に相手は攻撃モーションに入っている。躱しきれないと『強再生』を発動させようとする。


「うげっ!?」


その時真ん中の頭をユウさんに思いっきり踏まれた。同時にギィイン!という大きな音とともにユウさんが・H・の爪を剣で弾き、そして剣に何やら気力を込めての振り下ろし、『ドラゴンスラッシュ』は掴んで受け止めた。まさかの素手掴みに(´∀`)も衝撃を受ける。


「ウソやろ!? おわっ!?」


いやほんとそう思う。掴んでくるとか思わないよね。

ユウさんは『狂炎舞』を使って掴んだ剣を押し戻し、(´∀`)の態勢を崩す。僕はすかさず『スケイルショット』を打ち込んだ。


「痛ててててっ!」

「ふ、『風咆』!」


後半の半分程を『風砲』で弾かれるが、なかなかのダメージを与えられた。元々なまけものの鬼畜不意打ちでHPは半分以下、今ので(´∀`)はもう死にかけだ。


「止めよポンタ!」

「させるかっ! 『魚雷突き』!」

「!?」


何かが僕の頭上を通り過ぎたかと思ったら、急に頭が軽くなる。何事かと思ったら頭に立っていた筈のユウさんが消えていた。

次回更新は3日後の予定です。

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