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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
314/612

313.海戦してみた④

ドォォオン!!


「な、なんだぁ!?」


振動とともに船が大きく揺れる。落ちそうになる彼らを全員乗せて一旦飛翔。揺れるマストに当たらない様、船から離れる。


「重っ・・・」

「補助するよー」


やはり3人を乗せるのは重い。しかしココアが直ぐに浮いて重量を緩和してくれる。


「おっ、助かるよ」

「ふふん。あたしはサポートできる女だからね」

「ちょっと、それだと私が出来ない女みたいに聞こえるんだけど?」

「そりゃそうだろ、ユウはサポートされる側だからな」

「ポンタ、そんなことないわよね?」

「そうだね」


としか言えない。というかそんな話してる余裕などない。

相手もだがこっちも戦闘中という認識が薄いよ。


「なまけ、船一旦消した方がいいかも。何か沈みかけてる」


中途半端なフォローは逆効果なのでフォローせずに話を切り替える。

大きく揺れている船の甲板に波の水が溜まり、海に呑み込まれようとしていた。ギョッとしたなまけものが、慌てて船を送還する。


「セ、セーフ・・・」


なんとか沈む前になまけものが船を送還し、なまけものがふぅと安堵する。その消えた船の下に何か魚影のような影が一瞬見えた。


「何が起こったんだ?」

「多分誰かが下から攻撃したんだろうね。さっきなんか見えた」

「あの5人がか? そんな動きはーー」

「いや、6人目がね」


きっと最初に落ちた奴だ。

全然姿見えないから死んだと思ってたけど、確かに死んだインフォは出てない。もしかしてなまけものの船に気付いて隠れてたか?


「!? あれか。『サンダー』!」


なまけものも何かを見つけたようで、海へ『サンダー』を放つ。『サンダー』は着水したと同時に海を伝って広がった。相手は少し深いところを潜っているようだが、『サンダー』が届いているのか、着水地点から逃れるように動き出す。


「『サンダー』、『サンダー』、『サンダー』・・・」


そしてそれを追うようになまけものが連続射出。潜っている相手は、それから逃れるように速度を上げて仲間と合流した。そして海面から姿を現す。


名前:こころん

種族:鯱人(5)


魚かと思ってたら半魚人だったね。といっても鯱に手と足が出てる何とも言えない変な生き物。まぁ一言言うならば、気持ち悪い。名前とのギャップがひでぇ。


「ふぅ、これで一か所に固まったな。あとは一斉射撃で終わらせっぞ」

「!? いや、一旦離れる」

「何でだ、よぉお!?」


また赤いレーザー。KASUTAROUだ。船の火消しが終わったようでこちらへ攻撃してきた。直線状の攻撃なので躱しやすいが、速度が速いので意識していないと当たってしまう。狙いが定まらないように常時移動しつつ、相手がまとまっている場所へと向かう。


が、やはり相手はこちらの行動を予測していたらしい。僕らが真上に来た瞬間襲ってきた。


「『雷双斬』!」

「『風咆』」

「いっ!?」


流石に躱せなかった。『雷双斬』をまともにくらい、『風咆』で吹き飛ばされる。がすぐさまココアの『ヒール』で回復する。


「助かった」

「ふふん、私はサポート出来るーー」

「はいはい分かったよ、あとはなまけのサポートよろしく」

「「えっ?」」


僕はなまけものをくっついていたココアごと放り投げた。嫌がらせではない、このままだと的になるからだ。ココアはともかくなまけものとユウさん2人乗せてだとやはり思ったようなスピード出ないからね。

ちなみユウさんにしなかったのは、下が海だからです。


「ポンタテメェ!」

「KASUTAROUを宜しく。ついでに船、分取(分捕)っといて」

「! ラジャー!」

「ラジャーじゃねぇええ!」


ドゴォ! となまけものが船へと墜落。同時にKASUTAROUの悲鳴が起きる。KASUTAROUの強さは不明だが、あの種族レベルで1人ならあの2人で一瞬だろう。


相手が多いので、1人孤立しているやつは優先的に倒しておきたい。


「で、私たちは囮役かしら?」

「まぁね。別に倒してしまってもいいけどね」


僕は逃げるけど。

そう言い合う僕らの前に4体の魔物が突っ込んできた。

次回更新は3日後の予定です。

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