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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
304/612

303. 守護騎士と戦ってみた③

「痛い!」

「耐えろ、俺の盾よ!」


現在なまけものの『生魔吸収』によるSG回復待ち。この『生魔吸収』範囲が思った以上に狭くなっており、守護騎士からSGを吸い取る場合は相手の攻撃範囲内に入る必要がある。


その為に急遽作戦を立てたが、まぁ酷いものだった。

簡単に説明すると、なまけものが魔法を撃てるようになるまで僕が盾になり、魔法を撃てるようになったら乗騎中のユウさんが『陽炎』を誘発させる。『陽炎』の効果が消えたらなまけものが止めを刺すというもの。


結果、僕だけが痛い目に合っている。


ある程度は乗っているユウさんが弾いてくれるが、それでも僕の足元とかへの切り払いなどは流石に剣が届かずガード出来ない。ジャンプなどで避けることは出来るが、相手の動きについていけないので基本は食らう。

我慢しているが・・・いい加減なまけものが笑いを堪えつつ「耐えろ」と言い続けることにイラっときた。


「・・・『蜃気楼』」

「あ! てめぐはぁ!?」


なので回避。直後僕の後ろに居たなまけものに『鎌鼬』が直撃する。ふふふ、ざま痛っ!?

してやったぜと思ってたら、ユウさんに頭を剣で叩かれた。


「ちょっと! 遊んでないでちゃんとやって!! なまけ死んだら勝てないのよ!」

「・・・すみません」


渋々再度なまけものの盾になる。

定期的に『強再生』を使いつつ、なまけもののSGが回復するのを待つ。しかし守護騎士の一撃は重いので、なまけものの準備が整う前にSGを使い切ってしまった。


「SG無くなった! なまけまだ!?」

「あとちょい! あとちょっと!!」


焦って聞くが、なまけもののSGはまだ足りないようだ。振り向けないが、なまけものも声から焦っているのが分かる。

僕の残りHP的に後2回は守護騎士の攻撃に耐えられるが、攻撃頻度が高い守護騎士相手だと数秒しか持たないだろう。しかも連撃もしてくる。


何が言いたいかと言うと、もう無理。

あっさり2撃受けて、最後の振り下ろしが来た。咄嗟に気持ち後ろに下がったが、それでも剣先が届きそう。

そう直感した時、動いたのは体ではなく口だった。


「お疲れ様でした」

「諦めないでよっ!」


ギィイン!

咄嗟にユウさんが剣を首の前に回して受け止める。お陰でお疲れ様しなくて済んだ。代わりにガードしてくれたユウさんの剣が首の付け根に食い込む。


「うぐぐっ・・・」

「我慢よポンタ!」

「い、いや・・無理・・・。ス、『スケイル・・・ショット』」

『!?』


ガガガガッ!

一点集中で『スケイルショット』を当てる。守護騎士は咄嗟に剣でガードしたが関係ない、撃ち続けて相手の動きを封じる。残弾数はまだある。十数秒ならこのまま留められそう。


直後、後ろからなまけものの大声が。


「来たぜ! ポンタァ!」

「来たか!」

「ならすぐ準備して! 行くわよ『狂炎舞』、『炎撃』!」


ユウさんは僕の背中で跳び、空中で『狂炎舞』を発動させつつ『炎撃』を発動。そのままガードして頭がガラ空きだった守護騎士へと剣を振り下ろす。

今までの感じから守護騎士は受けると危険だと判断した場合『陽炎』を使うと推測できる。そしてユウさんの通常攻撃でも『陽炎』使うところから、『狂炎舞』まで使った攻撃だと100%使うと確信した。


『『陽炎』』


その確信通り、剣が当たる直前にその姿が揺れる。そしてユウさんの剣はすり抜けて地面を抉った。

しかしユウさんは気にせずその場からすぐに飛び退く。僕もすぐに飛んだ。


「「なまけ!!」」

「おうよ! 『アクアxファイアxファイア』ァア!!」


揺れが消えた直後、守護騎士は水のレーザーに貫かれた。

次回更新は明々後日の予定です

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 元々生魔吸収は触れないと発動できない仕様だった気がしますので、寧ろ範囲ひろくなっているではないでしょうか?
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