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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
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27・三度目のロイゼンと戦ってみた

なまけもの :DEATH


目の前でなまけものが消えていった。その向こうで剣を構え直すロイゼンの姿が見える。

なまけものも防御力が上がったので結構耐えられると思ってたのだが・・・あっさり倒された。

ダメージを負ってもココアの回復で持ち直す予定だったのだが、一度回復したのを見たロイゼンは速攻でココアを倒してしまった為、なまけものも回復出来ずにやられてしまった。


そして今ロイゼンは構えを解かずにこちらに歩いてくる。次の標的は遠くで観戦していた僕たちだ。


「逃げる?」

()るわ。援護して」


そう言うとユウさんは突撃していく。そのまま数秒後にロイゼンと剣を交える。

そこから剣戟が始まった。


『ほほぅ。やるな!』

「やっぱり攻撃が速い・・・」


援護してと言われたので隠れながら2人に近付き、ロイゼンの後ろ側に回りこむ。

近くで見ると若干ユウさんが押され気味だ。だがロイゼンはユウさんに集中している、今なら奇襲が出来るかもしれない。

そう思い僕は一気に距離を詰めて攻撃に移る。


『気付かんとでも思っているのか?』

「いっ!?」


距離を詰めた瞬間、ロイゼンはユウさんの剣を大きく弾いて振り向いた。そのまま僕を狙って横薙ぎに剣を振るう。

咄嗟に後ろへと跳び下がることで回避した。


『避けたか・・・』


ロイゼンは、空を切った剣を再度構えなおす。僕とユウさんはロイゼンを挟むようにして距離取る。

中途半端な距離に居るとすぐさま距離を詰められるからな。

ロイゼンはまだ余裕がありそうな態度だし、下手に近付くわけにーー


『ふむ・・・どちらから攻めようか、の!』


!?

急にその場で剣を振るった。慌てて回避したが尻尾の先がスパッと切れる。

同時にHPゲージが減った。

剣が届く距離じゃないから油断してた。僕を切ったのは、振るった剣から発生した斬撃だ。ココアがやられたのと同じで一定の距離を飛んでくる。恐らくあれが剣技なのだろう。


『そら、次行くぞ?』


2撃、3撃と斬撃が飛んでくる。後方に下がりつつ何とか回避しているが、このままだとロイゼンとの距離が離れてしまう。そうなると攻撃すらできない。


そう思った僕はロイゼンに突撃する。さらに飛んでくる斬撃は軌道が読めてきたので前進しながら躱す。オフラインでは主に死にゲーをやってたので数回見れば避けることは簡単だ。

まぁ今その攻撃だけしか来ないからだけどね。他の攻撃の合間にされたら無理。


『ほう! 避けて来たか!』

「ポンタ! 攻め過ぎじゃない!?」


分かってるけど、勝つには攻めるしかない。

まぁ今回勝てないだろうし、攻撃回避の練習だと思って突っ込む。

ロイゼンのモーションを見つつ、剣の長さを想定して躱していく。このゲームの良い所は、ボスあるあるの意味不明なエフェクトによる攻撃が無い所だ。普通に剣を振るっただけでは出ないようなエフェクトにも攻撃判定があって避けづらいとかが無い。

これなら全部避けられーー


『終わりじゃ』

「えっ? 痛っ!!」


躱していたと思った矢先、チクリとした痛みと同時に一瞬にてHPが消し飛ぶ。見ると頭と胴体が真っ二つに切り離されていた。

さっきまでと違い剣が全く見えなかった。


そして僕の視界が真っ暗になった。

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