表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
273/612

272.お手伝い始めてみた

「「デッカ!!」」


目の前で驚くいとこ2人。ポンタの姿を見て驚き、じっくり観察され、乗られる。何故みんな乗りたがるのか? 乗りやすそうだからか?


「ええい、降りろ降りろ!!」

「「うわぁ!!」」


転がるいとこ2人。まずは何故ゲームの中で合流しているか説明してくと、蓮華や翔君もこのゲームを持っていたからだ。正確には2人とも合格祝いで4月頃に買ってもらったそう。ただアプデの影響で殆どしたことないらしいが。因みに翔君は今年から高校性だ。


そんなわけで、このゲームに慣れてもらうためちょっとヘルプとして一緒にプレイすることとなった。正直引っ越し手伝いや歓迎会で騒いだ後なので寝たいのだが、翔君に言われたらしょうがない。蓮華はついでだ。

しかし昨日スタートポイントをわざわざ見つけて終わったのに、今日のログインで意味がなくなったな・・・。


因みにだが、蓮華は大きなウサギ、翔君はスライムでのスタートとなる。


「というかポンタって犬じゃん」

「良いんだよ分かりやすいし。というか2人ともその名前でいいのか?」


蓮華はそのままレンゲ。翔君もショウとなっている。いつも呼びで呼べるので、呼びやすくて助かるが・・・。


「「思いつかなかった」」

「あっ、そう・・・」


2人が納得してるし気にしないでおくか。

2人ともチュートリアルは一通り終わってるそうなので、まずはフィールドに慣れてもらうためにその辺を探索かな。手ごろな冒険者を倒しつつ探索してまずは慣れーー


「今日はあの山の頂上まで行くよ! さぁゴー!!」

「待たんかい!」


慣れさせようかと考えていたのに、1人遠くに見えるひと際高い山へと向かって走り出そうとするレンゲ。とりあえず首根っこを咥えて動きを止めた。


「はーなーしーてー!!」

「あそこはお前の足じゃ遠すぎるわ! 今日はこの辺で我慢しろ!」

「えー!!?」


暴れたので一旦降ろす。と、途端に走り去っていってしまった。

現実同様、自分中心で動き回る奴だ。こうやって考えると、結構好きかってやってる気がするココアは大分ましだったんだなと実感する。


「あーもう!」

「もう放置でいいんじゃないか? どうせすぐ死んで戻ってくるよ」

「・・・まぁそれもそうか」


ショウ君は既に捕まえるのを諦めていた。レンゲはゲーム初心者の筈、ショウ君の言う通りすぐ冒険者にやられて戻ってくるだろう。となればこの辺でショウ君と一狩りして待とうか。


「というかショウ君スライムにしたんだな」

「魔物といえばスライムだろ? 選ぶなら絶対これだって」

「まぁそうね」


ドラゴン一択だった僕は見向きもしなかったがな。まぁどれ選ぶかは自由だし何も言わない。スライムは選ぶ人が多いし、冒険者も学習していて最初きついけど頑張れとだけ言っておこう。


さて、じゃあレンゲが返ってくる前に何処か手ごろな冒険者でも・・・


『見つけたぞっ! 村を襲ったドラゴンだ!』


と、そこに僕らめがけて突っ込んでくる冒険者達。数は5人か。武装的にそれほど強くなさそうだが、ショウ君には荷が重そう。ここは僕が1人で倒して一年プレイヤーとしての格を見せつけてやろう。


「おっしゃあ! 俺が相手だぁ!」

「・・・・・」


が、そんな僕の考えを無視し、1人迎え撃っていくショウ君。ぽよぽよと突っ込んでいくスライム(ほぼ最弱ステ)の姿は無謀にしか見えなかった。


「ショウ君はあの端の1人倒してみて。残りはやるから」

「分かった! 早く終わったらも1人やっていいか!」

「終わったらね」


見てるだけは流石に嫌がりそうだったので、とりあえず一人だけ任せてみた。ぱっと見一番弱そうな僧侶ポジションの冒険者だ。なんかメイス持ってるけど、あれならスライムタックルでも倒せるだろう。


「じゃあ行くぞ」

「おっしゃあ!」

『うおおおおおっ!』


そして冒険者一行と、ドラゴン&スライムのパーティがぶつかった。

次回更新は明々後日の予定です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ