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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
27/612

26・試してみた

「進化してみたわ」

「したんだ・・・」


見てたけどさ・・・。

ユウさんどんどん先行くなぁ。僕たちが遅いのかな?


「いや、ネット見てても2進化目は大体レベル 15超え位が多いみたいだし、ユウが早いだけだ」

「良かった」

「? 駄目だった?」

「ううん。大丈夫だよ」


ユウさんの進化が早いのはあの戦闘のせいだよな。剣を主に使う魔物へ進化しているのがその証拠だ。


名前:ユウ(柳)

種族:ゴブリンナイト

レベル:11

特殊スキル:追い剥ぎ 装着 剣技(2)


「剣技(2)・・・この(2)って何?」

「待ってね・・・えーっと・・、あ、技を覚えられる数って書いてあるわ」

「と言う事は2つまで人間が使う剣技を覚えられると言うことか・・・」

「あと使えるようにするには一度技を見る必要があるわね」

「つまり一度使ってもらう必要があると・・・」


人間の剣技ってどんなんだろう?

会った冒険者の攻撃を見る限りでは、ただ振り回しているようにしか見えないし。

あれも剣技なのか? たとえば・・・


「剣技『振り回し』! とか?」

「ダサい」

「弱そう」

「絶対普通に攻撃した方が速いわ」


確かに。


「ねぇねぇ、そろそろレベル上げに行かない? 私進化・・あ、変化したから試してみたいんだけど」

「そうね。戦ってたら使える人いるかもしれないし行きましょ」

「なら、高ランクの冒険者狙うか? 実際剣技を使ってくるのはロイゼンのような冒険者ランクがそれなりに高い奴だと思うからな。普段戦っているFとかGは駆け出しだから使う奴はほぼ居ない」

「わかった。じゃあ何処行く? 草原? 森? それとももう一つの湖畔エリアか?」

「「「草原」」」


みんな草原エリア好きだな。

最近森エリアに慣れたせいか、出来れば森の方が良かったんだけど・・・。


「見晴らしいいから」

「木が無いし飛びやすい」

「木の実見たくねぇし」


という各自の意見により草原エリアに向かうことになった。


そして・・・


「つまんない・・・」

「そう言うなよ。仕方ねぇだろ」


ココアのやる気が無くなった。

理由は単純で自分のアドバンテージが全く使えないからだ。いや使えないではなく、使う機会が無いだけか。

戦闘になっても俺たちが全くダメージを受けないためすることが無い。かといって『羽矢』を撃っても大したダメージが入らない上、前線に出ると低いHPの所為で倒れるリスクが高い。

なので後ろで待機が基本になってしまう。


「攻撃受けてよ2人とも!」

「受けたら死ぬ」

「わざわざ受けるのは嫌よ。ちょっと痛いし」

「なまけものはずっと避けずに受けてるぞ?」

「アレは駄目。ダメージ入ってないもん!」

「入ってるぞ! ちょびっと削れるぞ!」

「それは入っていないと一緒だ。というかお前もうロイゼンの攻撃受けても死なないんじゃないか?」

「それは無いわ。あいつだけ意味分からんくらいダメージくらう」

「それよ!」

「・・・どれよ?」

「ロイゼンと戦えば私回復できるじゃん」

「それは俺がわざとロイゼンに切られろってことか?」

「正解!」

「無理! 絶対回復間に合わん」

「ええ~!? やってみないと分からないよ?」

「無理だって。ポンタたちもそう思うだろ?」

「え? いや分からないぞ。やってみたら?」

「そうね、折角だし。今後のために何処まで耐えれるかも見ておきたいわ」

「はい決定! じゃあロイゼン探そー!」

「マジかよ・・・」


という事で急遽ロイゼンを探すことになった。


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