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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
268/612

267.災害レベルが上がってみた

「・・・つまり、なまけものが無駄に放った魔法がたまたま射線上に転がったゴルーグに当たったと」

「「そうそう」」


トドメだけ取られ、ムスッとした表情で聴くと2人が頷く。悪気はないようなので仕方ない、そう思ってこの話はやめにした。

しかし・・・


「ユウが早く譲ってくれたらこうならなかっただろ!」

「私の所為!? 元はと言えばなまけものが待ったかけるからでしょう」

「俺の方が早かったんだから当然だろ? 早い者勝ちだからな」

「私の方が早かったでしょー!」


目の前で言い合いを始める2人。たまに起こるが、放っておく方が無難なので放置だ。ココアと2人呆れ顔でうるさくない場所へと移動する。その際にいつの間にかそこらかしこから燃え始めた村中を見渡す。これは村を破壊したということになるのだろう。ゴルーグ以降冒険者は出て来ないので、どうやらこれで終わりのようだ。


さて、


「ところでいつココアは僕から降りてくれるのかな?」

「今日終わるまでー」

「冷たいし降りて?」

「ノー!」


戦闘中はそっちに意識がいっていたので何とも思わなかったが、意識しだすと背中が冷たくてしょうがない。まるまる氷が乗っているのだから当然か。

ココアは全く降りる気無さそうなので、ユウさんらが落ち着いて戻ってくるまで我慢するしかない様だ。

くっ、氷の冷たさは感じるのに、周りの炎の暖かさは感じない。何故だ。


ピッ!


「ん?」

「なんか出た」


インフォメーションの所に何か光る文字が表示された。ココアも反応したことから僕だけじゃないらしい。

ユウさんらも口論を止めているので、パーティ全員に出たようだ。


内容は・・・


「えーっと・・・[危険度が上昇しました。それに伴い、災害レベルが1→2に上昇しました]?」


どういうことなのだろう。

そう思いながら、ヘルプ画面で確認。そのまんまのことが書かれていた。


「ねぇねぇ? 何これー?」

「えっと・・・、そのまんまの意味かな。どうやら村などの人の集まるところを襲うと、危ない魔物として人から認識されるっぽいね」


要は人を襲う、つまり人に危害を加える魔物かどうかを、冒険者は災害レベルで判断しているそうだ。上がれば上がるほど、レベルの高い冒険者が襲って来るということになる。逆に弱い冒険者は逃げるようになるらしい。なので必然的に強い相手との戦闘が増えるということだ。

あと他にも色々あるが、大きな内容はそんなところだろう。


「だからレベルが上がるほど弱い冒険者との戦闘がしにくくなるってことかな」

「あと襲われやすくなるようだな」

「そうなの?」


ココアに説明している間になまけものがこっちに来ていた。すぐに調べたなまけもの曰く、一定範囲を長時間ウロウロしてると討伐隊が襲って来るようになるらしい。

ただ災害レベル2程度ではまだ来ないらしいが・・・何というか魔物をやってる感じがしてきた。今までは鉢合わせしての戦闘ばかりで、冒険者が僕たちを目的に攻めてくることなんてなかった。


「いいね」

「だよな! 楽しみだぜ」


僕と同じ認識らしいなまけものは楽しそうだ。ユウさんは攻めて来られるのには難色を示したが、強い相手とは戦いたいようで、概ねOK。


「えー!?」


ただのんびりしたいだけのココアはボーっとしている時に襲われたくないらしいようで、1人嫌がってたが。

次回更新は明々後日の予定です

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