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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第5章 大規模アップデート
263/612

262.村へ襲撃をしてみた

次回更新は明々後日の予定です

カン! カン! カン! カン!


村の入口付近の物見やぐらに据え付けられた小さな鐘を、誰かが必死に鳴らしている。同時に村人たちがワーワー、キャーキャー叫びながら四方八方へと逃げていく。


そして村を出たところでフッと消える。


「消えるところゲームって感じするよな」

「するね。消えない方がリアリティあっていいんだけど」

「そうするとそいつら追いかけて遊ぶ奴出るだろ? 「何処まで逃げるのかな?」とかさ」

「ああ、なまけみたいなやつね」

「そんなことしねぇわ!!」

「おっと来るぞ」


消えた村人の代わりにポツポツある家から冒険者が出てくる。そしてあっという間に僕らを取り囲む。

さて、見た目は強くなさそうだが・・・


名前:ココノア

職種:村冒険者

ランク:E


うーん・・・。

やっぱりレベルが出ないとどれくらい強いのか分からん。ランクから大体の強さが分かるからまだいいけど、今までレベルで判断してたからちょっとやり難い。

大体ランクはAIの賢さレベルなので、ランクEだろうがレベルが高くステが高い冒険者に殴られると結構なダメージ貰う。だからランクが低いからと言って舐めてかかると、下手すりゃかなり苦戦する。


まぁ4人いれば舐めてかかっても問題ない・・・


「というかユウさんら居ないぞ!?」

「そりゃ俺らが勝手に突撃したからな」


確かに2人だけで突撃が、てっきり後ろから追ってきてくれてるものだと思ってた。ユウらの方を見ると、仕方無さそうにこっちに来ているのが確認できるが、少し距離がある。


正直戦闘開始まで間に合わない。


「じゃあポンタ、久々に連携と行くか?」

「連携って・・・、それ乗せろって意味だろ」

「まぁそうだな」


ならそう言えばいいのに・・・、と思いつつなまけものを乗せて飛び上がる。後は空からなまけものと一緒に1人ずつ遠距離攻撃で消して行くだけだ。


「!?」

「のわぁ!?」


ヒュン!

風を切る音が聞こえ、慌てて体を右に回転させる。同時になまけものが落ちそうになるがそっちは無視だ。

左首を何かが掠った。それを調べる方が先なのでな。


一旦上昇し、周囲を見渡す。


「おいポンタ、どうした?」

「・・・あれだ。どうやら屋根の上に狙撃手いたっぽい」

「んん? あ、あれか」


建物の屋根の上に数人の弓使いの姿が見えた。他の屋根には魔法使いっぽい姿の人も見える。地上に居た時は角度的に見えなかったが、どうやら狙撃隊がそれぞれの屋根にいるらしい。


飛行制限が発動しているので、慌てて高度を下げつつまずは魔法使いへと突進。魔法使い達が慌てつつ『ファイアエッジ』を放つが、『火炎』で相殺。そのまま体当たりで地上に落とす。

後は『猛毒弾』をふりかけて放置。


「『ファイアx3』。しゃあぁ! 命中!」


その間に弓部隊はなまけものが魔法で撃ち抜いている。ほぼ一撃だ、となるとそれほどステータスは高くなさそうだ。


「後は地上だけだな」

「だな」


僕らは遠距離攻撃手段を持たず、ただ武器を構えて此方の出方を伺っている冒険者へと突撃した。

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