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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第4章 占拠戦
242/612

240・引き続き占拠戦を続けてみた②

サブタイトルがおかしかったので修正しました(7/16)

たこ焼きぃを急いで追う。

たこ焼きぃの先ではユウさんが相手2人を圧倒していた。2人まとめて『炎撃』でなぎ倒されたのだろうか、あとは止めを刺すだけの状態となっている。

ユウさんはこちらに背を向けており、たこ焼きぃが近づいていることに気付いていない。


「なんやねん! 2人して負けとるやんか! しゃーない、ここはウチが華麗に助けてやるで、『転生の炎』や」

「させるか! 『シャインx3』『アクアx3』!」


なまけものが強大な柱のような水をたこ焼きぃに向けて放つ。しかし少し早くたこ焼きぃもスキルを発動。回復系でも使ったのか、たこ焼きぃが淡い緑色のオーラを発する。

遅かったかもしれないが、速攻回復出来るスキルなんて殆どない。この攻撃が当たれば大丈夫のはず。


「当たるかいな!」

「!?]


しかしたこ焼きぃは後ろに目があるかのように見切ってなまけものの攻撃を躱す。そしてまさか避けられるとは思ってなく、驚愕する僕を笑う。


「甘いなぁ! 撃ってくんの分かってたらウチは見んでも回避くらいできるで。それよりええんか? そないでかい攻撃したらあそこの仲間も当たんで?」

「それは無い。ちゃんとチャット送ってるからな」

「なんや、当たったらおもろかったのに」

「あいつ怒りっぽいからな。代わりに怒られてくれるんなら当てるけど?」

「それはウチも嫌や」

「それよかあっちの2人の回復はいいのか?」

「間に合わん。もうええわ」


実際なまけものの言う通り、チャットを見たであろうユウさんは攻撃が着弾する前にその場から飛び退いた。それを確認したたこ焼きぃは面白くなさそうな顔でこっちと対峙する。あそこにいる2人に関してはもうあきらめたようだ。


「そうか、可愛そうに」

「負けたアイツらが悪いんやし、しゃーない」


なまけものの言葉にやれやれといったジェスチャーのたこ焼きぃ。だがなまけものの意図に気付いている僕はそれが誰に向かっての言葉か分かっていた。

もうすぐ後ろまで来てるし、見ても分かる。


「じゃあな」

「? 何がやぁあああ!!?」


直後後ろから飛んできた巨大な水の柱がたこ焼きぃを襲う。全く予想してなかったのかたこ焼きぃは回避することも無くそのまま呑み込まれて消えた。

確実に倒したのを確認したなまけものは下に居る相手プレイヤーを見つつ笑う。


「ははは、案外上手くいくもんだ。魔法反射も使い方だな」

「ててて、しかし高威力だな。掠っただけで結構減ったぞ」


飛んできた水の柱は先ほどなまけものが撃った攻撃だ。魔法なので、下に居るつるっつるの人が反射してくれたのだ。相手が反射したのだから、相手の攻撃となりこちらにしかダメージが通らないのかと思っていたのだがなまけもの曰く違うらしい。


「さっき追われてる時にあいつらも反射した魔法に当たらないようにしてたからな。多分反射で魔法の軌道変える際に俺らへ攻撃が通るようになるだけなのだろう。要は反射された魔法は全員くらうようだ」

「よー見てるな」

「まぁな。もっと褒めていいんだぞ」

「はいはい、すごいすごい」


ドヤるなまけものは適当に褒めておいて、と。あとはあの2人だな。反射した以上、あの2人にダメージは入っていないのでまだ倒せていない。急いで止めを・・・と思ったが、知らないうちにユウさんが止めを刺したようだ。2人が光となって消えていく。


「終わりっと。・・・もう少しやると思ったけどあっけなかったわね」

「おーい」

「あ! お疲れ。そっちも苦戦しなかったのね」

「ああ。あいつが余り攻撃してこなかったからな。なんでか知らないが。まぁお前よりは苦戦したがな」


確かに。

あの早さで2人をほぼ戦闘不能にしたユウさんに比べたら苦戦したと言えるだろう。実際逃げ回ってたし。


「ちょっと休憩しましょ。なまけ結構魔力使ったでしょ?」

「ああ。だがそれより何かもう疲れてきた。後ここで気楽に待たね?」

「もうか!? まだ1時間近くあるぞ!」


なまけものが占拠ポイントの中心でグデる。

流石に飽きるの早くないか?


「そうなんだけどさ。こうも空きの占拠ポイントがないとなぁ・・・」

「それは分かる。しんどいよな」


最初は無駄に広いと思ったこのイベントエリアだが、プレイヤーの数が多いのもあって想像よりも狭く感じる。


「俺らはまだ勝てる相手も居るからいいけどさ、これ2人パーティとかキツすぎるだろ。俺だったら絶対やる気無くすわ」

「そう? 緊張感あって良いと思うけど」

「戦闘狂は黙っどふっ!?」

「殴ってもいいかしら?」

「・・・ユウさんそれ事後報告だから」

「ん?」

「お?」


その時僕とユウさんが気付いた。何やらこっちに向かってくる赤い鳥。さっき見たようなシルエットをしているのは気の所為だろうか?


「ふははははっ! 仕返しに来たで〜!!」

「戦闘直後だろうが関係ないよな? さっきお前らがそれしたんだから!」

「「「うーわっ・・・」」」


たこ焼きぃがリベンジしに来たようだ。余りにも早すぎるのでどうやら近くに復活出来る占拠ポイントでもあるのだろう。

取り敢えず早々に帰って貰った。


次回更新は明後日の予定です

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