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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第4章 占拠戦
238/612

236・占拠戦を続けてみた⑦

引き続きなまけ視点

「くそっ! 当たれコラァ!」

「こっちのセリフだ!」


こっちは氷体や『晶壁』で防ぎ、ヤバそうなのは避けて回避。相手は殆どを躱しており、大盾は使わない。むしろ攻撃に盾を使ってくる。


「『シールドバッシュ』!!」

「『アイスウォール』」


特にこの『シールドバッシュ』がヤバい。大盾に隠れつつ物凄い勢いで突進してくる。距離にもよるが見てからの回避が難しいくせに、高威力で大盾のガードもありこっちの攻撃は弾かれる。攻撃直後は背中がガラ空きなのだが、ヒナゲシがフォローに入るのでなかなか当てられない。


ちなみに『アイスウォール』は相手の攻撃力と速度をある程度抑えるためにココアに出してもらっている。止められないがコレのおかげで回避がだいぶ楽になる。


「またコレか!」


ガシャアン!!

レストンが自分の2倍程ある『アイスウォール』をあっさりと粉々にし、俺らの横を通り過ぎる。

おっと今のうちにバフっとかないと。


「『ウィンド』『シャイン』」


自身の体を触りスピードアップ。進化して素早くなったとはいえ、同じ進化階層から見るとまだ遅い。バフなしでも躱すことは可能だが、楽さが全然違うのでやはり他のバフよりもスピードUPを多用してしまう。


「『フレアエッジ』」

「『シャインx3』」


互いの魔法がぶつかり合う。強化されているようだが所詮は初期魔法のエッジ系、『シャインx3』のレーザーには勝てず直撃と同時に消し飛んだ。レーザーはそのままレストンへと直進するが、レストンは無駄のない動きで躱していく。


さっきから見てて思うが避けるの上手い。ユウ並みの反応速度だ。ありゃ俺みたいにある程度先読みして回避してるんじゃなく見てから回避している。


これじゃいつまでたっても当たらん。しょっぱな大技で消しとくべきだったぜ。


「なまけ全然当たらないじゃん」

「うるせ。相手が避けるの上手いんだよ。せめてスピードのデバフ入れば何とかなりそうなんだけど・・・」


相手は近付かれるのを警戒しているので触れるのは難しい。だがこのままだと勝負がつかない気がする。ポンタたちが負けたら4対2だ。そうなりゃ絶対勝てない。


負けるとは思ってないが、さっきちらっと見た時思いっきりダメージ受けてたしあっちも苦戦してるようだ。


「じゃあ近付いたら? あたしの『凍土』でスピード落ちると思うし」


そういえばココアのスキルにあったな。


「・・・そうだなやってみるか。けど近付かないといけないからガード忙しくなるぞ?」

「多分大丈夫! あたしは!」

「お前だけかい!」


まぁこっちもガードメインにすればいいだけだが、とにかく相手のスピードを下げまくって、動けなくなったところを攻撃すればいい。

確か『凍土』は一度でも範囲から離れるとデバフがリセットされる。あいつらの行動からすると、上手くいく気は余りしないがやらないよりはいい。上手くいけば相手はもう動けなくなるからな。


そう考え、突撃した。

同時に相手も突っ込んできた。


「『シールドバッシュ』」

「うおお!?」


突撃するこっちの行動が読まれたのだろうか?

至近距離での『シールドバッシュ』をギリギリジャンプして回避する。スピードバフなかったらヤバかった。


「『フレア・サイクロン』」


しかし、相手の攻撃はまだ終わらない様だ。跳んで空中に居る今がチャンスとばかりにヒナゲシが追撃の大技を繰り出してきた。直後サイクロンの名の通り、炎の竜巻が俺らを取り囲んだ。『フレア・サイクロン』はそのまま細くなり、中に居る俺らを焼き尽くすつもりのようだ。

『縮地』を使えば抜けるのは簡単だが、ノーダメージとはいかなさそうだ。


「逃げられないように範囲攻撃にしやがったか。多少のダメージは仕方ないな」

「出たら回復するね」

「おう、『縮ーー」

「おっと、逃げんなよ」


地』」と言おうとした俺の目の前にレストンが出現。そのまま俺らを蹴り飛ばして地面にたたきつける。咄嗟に両腕でガードしたが、硬さの違いで無視できないダメージを受ける。

相手も『縮地』持ちか。まぁ隠しエリアの場所やクリア方法は口コミなどで大分広まってるし、このレベルだと持っててもおかしくないわな。

しかしまさか自ら『フレア・サイクロン』の中に突っ込んでくるとは考えなかった。完全なミスだな。


「ミスばっかだねー。仕事ちゃんとできてる?」

「出来てるわ! って、今はそれどころじゃねー!」


こんな時でものんきなココア。のんきはいいが、ちょっとだけ黙っててくれ。

多少のダメージ覚悟で目の前まで迫ってきた炎の分厚い壁を抜ける。脱出直後の奇襲を想定して『縮地』は温存しておいた為、氷体は溶けきりダメージも大きい。

因みにココアはこっちの氷体装甲の倍は厚い氷体で身を守ってやがったので、ダメージは無かった。


「回復するね」

「一応聞くが、何故俺は氷体で守ってくれない?」

「ガチガチにしたら動けないよ?」

「・・・そだな」


そりゃそうだ。

しかし今のでそろそろHPがヤバい。ココア早く回復をーー


「!?」


一瞬視界が少し暗くなり、直後レストンが俺らを押しつぶした。

次回更新は少し遅くなりそうです

7/9までには上げたいと思います。宜しくお願い致します。


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