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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第4章 占拠戦
237/612

235・占拠戦を続けてみた⑥

引き続きなまけ視点

「も~! なまけの所為でバレたじゃーん」

「お前の所為でもあるんだが?」


大声で話してたのが悪いので、2人とも非がある。まぁどっちが悪いかと聞かれたら、最初に変なこと言い出したココアの所為だな。

・・・先に大声出したのは俺だけど。


というかそろそろまじめにやろう。

有利な状況になりすぎたせいで気が緩みすぎている。これで負けたらあいつらから何言われるか分からん。


まずは相手をマーキング。最近する必要があまり無いのでサボり気味だが、戦力が拮抗してそうなPvPではちゃんと行う。「マーキング? するより先に殴ればいいでしょ?」とか言ってた脳筋の元オーガとは違う。

誰とは言わないがな。


名前:ヒナゲシ

種族:フレア・イビルスピリット(5)

レベル:47


名前:レストン

種族:アダマンタイト・リビングアーマー(6)

レベル:49


ふむふむ・・・

魔法使いがヒナゲシで盾役がレストンというらしい。ヒナゲシは種族からして炎魔法のようだな。見た目ちょっと赤みがかった幽霊にしか見えないが、フレアと付く以上そうなのだろう。

で、レストンがリビングアーマーと。アダマンタイトと付いてるから防御特化と考えてよさそうだ。個人的にだが、装飾がかっこいい、持ってる大盾も含め細かな金の装飾が全身に施されており、全体で一つの紋章のように見える。できれば近くでもう少し観賞してみたいぜ。


さて、ヒナゲシは水属性に弱いとして、レストンは何が弱点だろうか? 

鎧だろ・・・鉄・・・鉱石・・・錆びる? と考えると同じ水属性だが、アダマンタイトは錆びるのだろうか? ・・・うーん、しかしアダマンタイトが錆びるイメージが浮かばん。逆に炎属性には強いイメージはあるけど。硬いから風属性でキレたりしないだろうし、土属性も・・・同じ理由でダメそうだな。というか風で切るとか、土で押し潰すとかもう魔法じゃ無いよな。明らかに物理攻撃だと思うんだよな。


どのゲームにも言えることだけどさ。


「となると『シャイン』か・・・」


『ダーク』の攻撃はポンタ曰く、物理攻撃っぽいらしいからな。そうなると残りは『シャイン』しかない。

でもあれレーザーなんだよな。効くかな?


とりあえず水と光で試してみようか。


「えーっと・・・『シャインx2』、『アクア』だな」


『シャイン』1つだとバフになるので二重に『アクア』で攻撃。高圧の水が一直線にレストンへと向かう。『シャインx3』で出るレーザーよりも速度は遅いが、俺の魔法の中ではかなり速い方だ。


「当たらんわ!」


まぁ躱されるんだけどさ。というかあの巨体で速いな。あれじゃ回避に事欠かないし盾いらねぇだろ。


「むむむ、合体か・・・。中々やる」

「俺らも見せてやろーぜ!」

「おう」

「「合体だ!」」


ヒナゲシがレストンに乗っかる。そしてレストンは頭を外した。

合体? ・・・まさか!


「目にもの見せてやるぜ!」


「とうっ」と掛け声と共に目の前でヒナゲシがレストンの中に入る。直後レストンが頭を戻した。その瞬間、覗き穴がボワっと淡く赤く光る。


おおっ、なかなかいいじゃ・・・いやあれヒナゲシが覗いてるだけか。

ここからどうなるんだと少し期待した俺らの前でレストンがそのままファインティングポーズを行う。それ以降何も起こらなかった。


「「え? 終わり?」」

「終わり」


ちょっとテンションが下がった。ココアも同様らしく、周辺の冷気がUP。余計に寒くなった。

合体、もとい鎧に入るだけだから仕方ない。てっきり鎧に乗り移って妖しげなオーラくらい出してくれるもんだと思ってたのに・・・。


「合体とか言ったのに見た目レストンのままじゃねぇか」

「だがそれなりに強いぞ。俺を倒さないとヒナゲシは倒せないからな」

「まぁそうだわな」


まるまる入ってるんだしそうだろうな。


「だがそれだと攻撃できないだろ?」

「そうでもないぞ。ほれ、『フレアエッジ』」


キュイン!


レストンの右肩から『フレアエッジ』が飛んでくる。反応が遅れ右腕の氷体が弾け飛ぶ。幸いダメージはなかった。

鎧に穴が空いてるわけではない。元々放つ魔法は自身の少し手前で発現し射出される。なのでレストンに押し当てた状態で撃てば内側にいても今みたいに撃てるのだろう。


意外と考えてるな、ノリでやったわけではなさそうだ。

面白くなってきたぜ。


「ならこちらも本気で行くぞ!」

「こいやぁああ!」


直後互いの魔法が飛び交う魔法合戦が始まった。



次回更新は明後日の予定です

(遅くなるかもしれません。すみません)

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