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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第4章 占拠戦
236/612

234・占拠戦を続けてみた⑤

なまけ視点になります

上で飛び回るポンタ達。クッソ楽しそう。

いいよね空中戦。俺も飛べたらいいのにと戦闘開始からずっと後悔している。相手もどうやら騎乗しているようだし、普段乗りなれているユウに騎乗を譲ったが、次は俺が乗らせて欲しいところだ。


まぁ無理だろうがな!

ポンタのやついつの間にかユウの尻に敷かれてるし、ユウの一言で拒否られるだろう。やはり自分で飛べるようになるしかない。それかココアに乗る・・・いや、そっちの方があり得んな。


そんなことを考えている俺の前で『晶壁』が弾けた。少しびくっとなり数歩下がる。

同時にココアから呆れた声が飛んできた。


「おっと」

「ちょっとなまけ、ボケっとしないでよー」

「すまん。楽すぎてな」


相手はどうやら盾役と魔法使いのようなのだが、盾の人は既にHPが減りすぎて盾として機能しなくなってきている。何故か? 着地でダメージを受け、直後あいさつ代わりに5重の『ファイア』を撃ったらなんかクリーンヒットしたからだ。


結果、相手はHPを7割近く減らした状態からスタートしている。折角なのでバフ、デバフを試しつつ相手のHPをちょこちょこ削る方針にした。

すぐ終わらせてもいいのだが、早く終わらせても上空で飛び回ってるあいつらの戦闘に参加は出来ないし暇になるからな。


最近気づいた『魔法融合』の法則で『シャイン』を別のを混ぜるとバフに、『ダーク』と別のを混ぜるとデバフになるらしい。例えば『シャイン』+『ウィンド』だと触れた者のスピードアップ。『ダーク』+『ウィンド』だとふれた者のスピードダウン。触れる必要があるので、デバフは使いにくいが、バフはかなり助かる。

今分かってるところだと『ファイア』が攻撃、『ウィンド』が素早さ、『アース』が防御、『アクア』が魔法のようだ。『アクア』の魔法だが、どうやら魔法に関する攻撃力又は防御力を上げる場合に使用する必要があり、例えば魔法攻撃力を上げる場合なら『シャイン』+『ファイア』+『アクア』の3つを使う必要がある。

因みに『シャイン』+『ダーク』にするとバフデバフ両方を解除する効果になるようだ。そして状態異常は治せない。ちょっと残念。

因みに今は素早さと防御力にバフを掛けている。何とか相手にデバフかけたいけど、触らないといけない制限が厳しい。相手が近接攻撃型なら向こうから近付いて来てくれる為やりやすいだろうが、魔法メインだとあまり使えなさそうだ。

今回の相手も攻撃は魔法メインだし・・・というか、相手逃げ回ってるだけでまともに戦おうとしやしねぇ!!


睨みつけると、あっちは十分に開いてる距離をさらに広げる。


「うぅ・・・、あいつら終わるまで持つかな」

「さぁ? 無理じゃね?」

「だよな。あいつの魔法普通と違ってよく分からんし、魔法使いのくせに近付いてきたり、不発魔法よく撃ってるし意味わからん」

「俺的にはあの氷の鎧がよく分からん。というか変幻自在の氷の鎧とか俺も欲しいんだけど! アレあれば、『晶壁』とで盾コンボ出来そうなのに」

「出来そうってかあいつやってるじゃん。いいな。攻守とも一人で出来るとかうらやま」


1人じゃないんだがなぁ・・・


まぁ思惑通り俺を1人と思ってくれてるから気が楽だ。結果俺にばかり攻撃が来るが、多少のダメージならココアですぐ回復できるし、『晶壁』や氷体のおかげで即死することはほぼ無い。そもそもココアの盾を使った防御はそれなりに上手くダメージを負うことすら少ない。伊達に俺を盾にしてたわけじゃないぜ。

・・・思い出したら腹立つがな。


まぁ何が言いたいかというと、ココアが死なない限り俺が死ぬ確率はかなり少ないということだ。だからこのままバレずに行けば俺らの勝率はかなり高いだろう。いや、現状を考えるとほぼ勝ち確定だ。

何故なら、負ける場合、相手が異常に強いか袋叩きされるなど回復が間に合わない程のダメージを貰うか、ココアが流れ弾で死ぬか位しか思いつかない。

そして現状だとどの可能性もかなり低めだし、負ける気がしない。


ただ、俺のうなじ辺りに陣取っているココアは何やら唸っている。もしかして何か懸念でもあるのか?


「どうした?」

「私の頑張りが全部なまけに持って行かれてるみたいで納得いかない」


どうでもいいことだった。いやまぁ、傍から見たらそうなんだが・・・


「すまんな。騙す作戦上仕方ないんだ。だが狙われないから痛い思いしなくて済むだろ? まぁなんだ。今度何か奢ってやるから我慢してくれ」

「ほんと!? じゃあエル〇スのーー」

「待て!! さらっとブランドもん要求すんな!」


全く・・・。

こりゃ早く終わらせて、離れてもらった方がいいかもしれん。下手に引き延ばすと、その分おごる金額も比例して増えそうだ。

というかこいつに安易に奢るとかいうもんじゃない。


「まぁまぁ、彼女にあげると思って、ね」

「じゃあ彼女にやるわ。だから無理」

「え!? なまけアレなのに彼女いるの!!?」

「アレ!? どれ!?」

「「・・・・・」」

「あれさ、2人目居るよな?」

「・・・居るな」


完全に相手を忘れていた。

言い合いして騒いだせいであっさりバレた。


次回更新は明後日の予定です

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