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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第4章 占拠戦
216/612

214・なまけものも進化してみた

「うーん・・・後は俺だけか・・・」


進化するか悩んでいるなまけものを尻目にココアのスキルを3人で確認。


「えーっと・・・、新しいのは『ヒール』、『アイスランス』、『アイスウォール』、『癒しの輪』、『氷体操作』、『凍土』か」

「全体的に氷系ね。回復スキルが残ってて良かったわ」

「だよねー。あたしから回復とったら可愛さしか残らないし」

「あの目玉の塊は可愛くなかったわよ」

「アレは別!」

「可愛さ? 我儘の間違いだぁ!?」


余計なことを言ったなまけものがココアに蹴り飛ばされる。ココアはそのまま転がるなまけものを追撃。僕は関わらないようにし、スキルの確認を続ける。


『ヒール』:魔法。HPを一定量回復する。

『アイスランス』:魔法。氷で出来た槍で攻撃。使用魔力量と貯める時間によりで大きさを変更できる。

『アイスウォール』:魔法。氷の壁を出現させる。形状はイメージで変えることができる。

『癒しの輪』:一定時間自身を中心にHPと状態異常を回復するフィールドを展開。フィールドにいる間は常時ダメージを回復し、状態異常にならない。使用は1日5回

『氷体操作』:常時スキル。自身の周囲に氷の体を作る。氷の体はイメージで変化させることができ、自在に操ることができる。しかし作る時は本体と必ず繋がっている必要がある。

『凍土』:常時スキル。自身の一定範囲にいる敵の素早さを下げる。変化量は居る時間に比例し、環境により変動する。


「『凍土』が私の『炎陣』と似たようなスキルなのね」

「2人揃ったら一定範囲に居るだけでダメージとすばやさ低下か。下がり具合にもよるけど外道コンボだな」

「これ居続けたら多分動けなくなるのよね?」

「そこまで下がるかな? まぁそれまでには範囲から抜けられるだろうね。一度範囲から抜けたらまた0からのスタートだと思うし」

「それもそうね。それに動かない相手なんてただの的だからそうなる前に終わらせるわ」

「・・・まぁお手柔らかにお願いします」


ニヤリと笑うユウさんが少し怖い。

と、そこココアのサッカーボールと化していたなまけものが転がってきた。


「痛て・・・こ、この俺がココアに転がされる日が来るとは・・・」

「まあ体格差的に今まではあり得なかったもんな。というかあとなまけだけだけど進化どうするんだ?」

「それなぁ・・・。どうすっかなぁ・・・」


まだ悩んでいるようだ。


「とりあえずユウさんと同じで一回進化してアレだったら変化する?」

「いや・・・進化するわ。このまま出なくてイベントに間に合わない方が嫌だしな」


そういってなまけものは転がったまま進化ボタンを押したらしい。急に光りだしたので僕らはびっくりして飛び退いた。

なまけものはそのままの状態で変化していく。大きさはそれほど変わらない様だが、全体的に厚みが出てきている。恐らく肉が付いているからだろう。

そして光がおさまり、そこには黒く毛深い何かが転がっていた。


「おっ、終わったか」


動けるようになったなまけものがゆっくりと立つ。その姿は・・・


「ただ肉と毛が付いただけじゃない」


大きさは進化前と大して変わらず、骨だけだった体が肉体に変わっただけのように見える。ただ顔自体は山羊の骨のかぶっているような見た目で、漆黒の翼を持ち、手が2本から4本に増えてたり、額に3つ目の目があったりと所々違うようだ。


しかしなまけものが反応したのはそこじゃなかった。


「速い! 速いぞぉ!!」


肉体を得たことによる素早さの向上に感極まっていた。無意味に周りを走り回り、1人はしゃいでいる。

僕よりちょっと遅いかな程度の速度だが、今までの遅さと比べると圧倒的に速い。


なまけものが夢中になっているので、スキルとかは勝手見せてもらうことにした。


バフォメット:地獄に居るとされている悪魔。周囲から生気や魔力を吸い取ると言われ、六属性全ての魔法が使える。また各属性の魔法を融合させることができる為、使用できる魔法の数は不明。魔法を主体とするが、悪魔であるため身体能力も高い。翼は飾り。


名前:なまけもの

種族:バフォメット(6)

レベル:48

特殊スキル:ファイア アース アクア ウィンド シャイン ダーク 魔法融合 生魔吸収 縮地 晶壁


『ファイア』:魔法、『魔法融合』で他の魔法と融合できる。融合しない場合は『ファイアエッジ』となる。

『アース』:魔法。『魔法融合』で他の魔法と融合できる。融合しない場合は『アースエッジ』となる。

『アクア』:魔法。『魔法融合』で他の魔法と融合できる。融合しない場合は『アクアエッジ』となる。

『ウィンド』:魔法。『魔法融合』で他の魔法と融合できる。融合しない場合は『ウィンドエッジ』となる。

『シャイン』:魔法。『魔法融合』で他の魔法と融合できる。融合しない場合は『シャインエッジ』となる。

『ダーク』:魔法。『魔法融合』で他の魔法と融合できる。融合しない場合は『ダークエッジ』となる。

『魔法融合』常時スキル。ある魔法を融合することが出来、新たな魔法として発動できる。融合前の組合わせによって発動する魔法は異なり、組合わせる魔法が多ければ多いほど威力と必要魔力が上がる。

『生魔吸収』:常時スキル。一定範囲内に居る敵からHPと魔力を吸収する。1日に吸収出来る量は限度がある。


「魔法がガラッと変わったわね」

「あの翼は飾りなんだ・・・」

「ちょっとスキル見てる?」


見てるが飾りのくだりが気になる。立派な翼なのに勿体ない。


「ポンタ?」

「おっとスキル、スキルね。ちゃんと見てるよ。見た感じバフォメット専用の感じだよね」


説明を見る限り、使える魔法は『魔法融合』専用のようだ。

元々あった『ファイアボール』、『ブラックエッジ』、『ダークランス』、『サンダー』、『エクスキューション』は全て消え、魔法は6属性の魔法だけに統一されている。完全に『魔法融合』を使う前提のスキル構成だ。これで『魔法融合』使えなかったらなまけものは・・・


「戦力外通告?」


ユウさん・・・

次回更新は明後日の予定です

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