211・進化してみた
すみません
翼に関しての記述がありませんでしたので追記しました。
遅刻分仕事が長引いたので今日のログインは少し遅めだ。まぁ進化先を確認して、よければ進化するだけだからそれほどプレイするつもりはない。
そもそも前日殆ど寝てないので今日は早めに寝たいし。本当は今日はやるつもりなかったんだけど、進化先が気になって仕方がなかったから来た。
「さて、どんなのだ?」
急いで進化先を調べる。種族名はズメイとなっていた。
凄い短いな・・・・
ズメイ:3つ首の朱いドラゴン。それぞれの頭から炎や毒、酸を吐き攻撃する。爪や尻尾による攻撃も強力で、空を自在に駆け回り上空からの攻撃を得意し、斬首されても復活する程の異常な再生力もあるため討伐はほぼ不可能である。鱗や爪を含む体全身に猛毒があり触れるもの全てを死に追いやると言われているが、地方ではズメイに乗って空を駆けた者がいるという伝承ある。
説明文的には悪くない。能力は炎や毒と今の能力を単純にアップさせた感じで使い勝手は変わらなさそうだ。空を自在に駆け回るというところからも飛べるのは確実だし3つ首ってのもおもしろそう。どう操作したらいいか分からないが、これで『火球』吐きまくれそうだ。
そして何より種族ブックに載って無い!
つまりまだ誰も進化したことがという事だ。個人的に他人と被るのはあまり好きでは無い方なのでこれは嬉しい。
というわけで迷わず進化ボタンを押・・・す前に場所を移動しよう。オアシスのど真ん中で進化すると目立つしな。
とりあえず人のあまり居ない所で進化後飛び回れる所は・・・と考え山エリアの頂上へと移動した。全く人がいないわけでは無いが、第3オアシスに行くプレイヤー以外この山の頂上までは来ないのでこの辺だとそれほど居ない。
周囲に誰も居ないことを確認しつつ進化ボタンを押す。久々に体が光だし竜もどきと言われた体が変化していく。徐々に視界が高くなり1分もせずに進化は完了した。
さてどんな姿に・・・と確認しようとして気付いた。
「あ、湖無いし姿見れないじゃん・・・」
いつもは湖に映った自分を見て姿を確認してたが、今は山の天辺、そんなものは無い。
どうしようかと思ったが今回の進化で首がかなり長くなったようで蛇の時のように首を回してみることができるようになっていた。それによりある程度体の確認をすることができる。結構リザード時の首の可動域の少なさが嫌だったのでこれは嬉しい。かなり嬉しい!
そして首を回してまず見えたのは大きな蛇に似た朱い頭。僕の視界は3つ首首真ん中らしく左右に頭があり、胴から3本に分かれてそれぞれが違う動きをしている。僕の意識とは無関係に動いているのでどうやらAIが操作しているようだ。ずっとキョロキョロして何か忙しないな。
体も全身が朱色になり、前のような真っ赤な体色に比べると少し落ち着いた色になった。そして四肢は長くなり爪は鉤爪のようで獰猛さを感じる。尻尾も3本に増えているが、頭と同じで操れるのは1本だけのようだ。
ただ攻撃の際は一緒に攻撃してくれるので良しとしよう。
翼も動かせるだけで飛べない今までの小さなものではなく、体の大きさに合わせて大きくなり、軽く動かすだけで風が巻き起こる。これなら確実に飛べそうだ。
さて、次はスキルだな・・・
名前:ポンタ
種族:ズメイ(6)
レベル:48
特殊スキル:猛毒弾 火炎 溶解液++ 猛毒体 スケイルショット+ 強再生 縮地 蜃気楼
・・・・・変わりすぎている。
前持ってたのが、『猛毒牙+』、『火球』、『毒鱗』、『毒双斬』、『スケイルショット』、『縮地』、『蜃気楼』だ。
一つずついこう。まず『猛毒牙』が『猛毒弾』へと変化したのだろう。弾って付くくらいだから撃ち出すタイプのスキルになっている筈なので実際は別スキルと考えた方が良さそうだ。
『火炎』は『火球』の強化版だろう。スキルを調べると今までの火球に加え火炎放射のように炎を吐けるようになるらしい。
『猛毒体』は『毒麟』の代わりで説明にもあった通り体全体が猛毒という事だろう。もしかしたらこれがあるから『猛毒牙』と『毒双斬』が消えたのかもしれない。普通の攻撃で同様の効果が得られるので、あっても使わないからな。
『スケイルショット』は+がついて弾数と威力が上がったくらいの変化だった。
そして懐かしの溶解液! まさかの強化されて戻ってきた。他のスキルが強化されたことよりもかなり嬉しい。かなり愛用してたのでなくなった時はかなりショックだったよ。まぁ代わりの『火球』も愛用してるけど。++になり攻撃範囲と威力が上昇しているようだ。後でばら撒いて懐かしさに浸るとしよう。
「で、これは・・・」
『強再生』・・・1番の問題スキルを確認する。調べると名前の通り回復系のスキルのようなのだが、内容がおかしい。1日3回の制約がついているが、使用によりどんな状態からでも全回復できる。一気に回復って事は無理らしいが、例えHPが1の状態からでもものの十数秒で状態異常を含め全回復できる。
これ・・・もし僕がもう少しで倒せるって時に使用されたらキレそう。とはいえ乱発は出来ないけど回復スキルがあるのはありがたい。
報酬で貰ったスキルは変化しないようなので、スキルの確認はこれで全部か。じゃあスキルの試し撃ちは後にしてお待ちかねのあれをやろうか。
「アイキャンフラーイ!」
体を少し動かして問題ないことを確認し、いつかのように山頂からダイブ。
しかし前のようには落下はしない。今背中にあるのはベビードラゴンの時のような無意味な羽はではない。軽く羽ばたかせるだけでなまけものよりも巨体になった僕の体が一気に上昇する。
そして見る景色は格別だった。ダイブした時にも飛んでる景色は見られたが、落ちることを気にせず飛べるのはいいものだ。
僕はすぐやめると決めていたのをすっかり忘れ、エリアの隅々まで遊覧飛行を楽しんだ。
あ、次の日の遅刻は何とか免れたよ。
次回更新は明後日の予定です