表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第4章 占拠戦
210/612

208・タイタンと戦ってみた⑤

『『神波動』ぉお!』

「えっ!?」

「へ?」

「わっ!」


ドォン!


なまけものを除く3人でタイタンの顔に攻撃を繰り返していると、唐突にタイタンがスキルを使った。今はなまけものを攻撃している最中だったので、安全に殴れる時間だと思い回避など考えていなかった。単純な攻撃ならまだ回避できたかも知れないが、このタイミングで『神波動』。

夜叉も使ってた全方位攻撃だ。だがタイタンがデカすぎるので攻撃範囲も半端ない。モーションもほぼ無く、発動からの攻撃の時間も少ないたため、発動を知ってから回避するのはほぼ不可能だ。


「うわぁ!」

「わー!」

「ああ、もうっ! またぁ!?」


ダメージがそれほど無かったのが救いだ。・・・まぁそれでもHPが半分以上は減っているが、殴られるよりはマシだ。殴られたら一瞬でオアシス行きだし。


まぁ瓦礫の山には直行したけど。


「痛っ!」

「ふぅ、危ない。ココア無事?」

「ユウちゃんありがと。すぐ回復するね」

「あ、俺も頼む」

「なまけもくらってたんかい!」


瓦礫に突き刺さったのは僕だけじゃないったようで、気付くと横になまけものが突き刺さってた。


「地面見ろ! もう逃げ場なんて殆どねーんだよ!」


今回は運良く瓦礫の場所に落ちたが、度重なる『アースブレイク』でフィールドの8割程がマグマで埋まっている。

まとめてココアに回復してもらい仕切り直すが、そろそろ決着をつけないとまずいレベルだ。『アースブレイク』一回で1~2割程がマグマになるのであと1、2回使われればフィールド全体がマグマと化す。


「だがHPがまだ3割ほどあるぞ? どうすんだ?」

「最悪タイタンに乗って戦うしかないだろな」

「でも『神波動』で吹き飛ばされるだけでしょ? ずっと乗ってるって無理じゃない?」

「来るたびに『縮地』で上に跳ぶか? 空中で追撃されて終わりそうだが」


それか『蜃気楼』で躱すか・・・

どちらにせよいつ来るか知らない『神波動』に構えないといけない。そうすると攻撃が殆ど出来ないし、そもそも『火舞台』使われたら終わりだ。

あれ、タイタンに乗ってるからダメージ食らわないと思ったけどタイタンに乗っている場合はダメージが入るようになっていた。『縮地』で飛べばダメージは無いが、空中に居続けることは不可能だしなぁ。


安全な場所さえあれば・・・


「口の中は?」

「は?」

「歯じゃなくて口の中に入るの。おなかの中なら安全だし、攻撃しやすいと思う」

「・・・いや、それはそうかもだが・・・」


ココアの発言に全員の動きが止まる。もう少し遅かったら直後に来たタイタンの攻撃でオアシスへ直行だったよ。

しかしいきなりものすごいことを言ってくる。

確かに口の中は安全な可能性が高く、表面より攻撃は効きやすいだろうが・・・、流石にゲームとはいえ人間の体内に入ろうという発想は出なかった。食べられるなんて気持ち悪いしさ。


「大体入れるのか?」

「あれだけ大きく口を開けてるんだから行けるでしょ?」

「いや、開いてるから入れるとは・・・」


こういう時は見えない壁か何かで入れないようになっているのが大半だ。ただこのゲームだと入れそうで怖い。


「というか誰が入るの? ユウさんとなまけは大きいから入れないぞ。因みに僕は嫌だ」

「だよな。よしセーフ」

「そうよね。ふぅ、良かったこの種族にしてて」


ユウさんとなまけものが頷く。そして3人でココアを見る。


「えー!?」

「いや、言い出しっぺだろ。何故驚く」

「いやこういう時っていつもポンタが・・・」

「嫌だからな?」


念を押しておく。流石にボスの中に入るというリスクオンリーの行動には流石にできない。もしやるとしても最終手段だ。

それよりも先に手を止めずに攻撃をするべきだろう。


「だよな。よし、全員で登って畳みかけるか」

「回避はどうする?」

「各自で対応するしかねぇな。考えている時間無い」

「えー・・・」

「だってほれ、次の『アースブレイク』来るぞ」

「あー・・・」


口の中云々の話をしているのがいけなかった。目の前で『アースブレイク』が発動し、そして足場が無くなった。

次回更新は明後日の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ