表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
20/612

19・休みでもやってみた

土曜日


今日と明日はゲームでの集合は無しだ。休みだからね。みんなも今頃は家で違うことをしてる筈。

そう思いながら僕はヘッドギアを被る。

1週間分の買い出しを午前中に済ませ、昼からはソロでのんびりとやろう。1人頑張ってレベル上げしてもいいけど、4人の戦闘に慣れると1人での戦闘はしんどい。


「・・・みんな居るじゃん・・・」


ログインしてみると何故かみんなインしている。

榊はあり得そうだったが、柳さんと柊さんもインしてるとは思わなかった。

みんなハマってるなぁ。・・・自分もだけど。


合流するか?

と思ったら、みんなバラバラで行動しているみたい。

なら僕もソロでやろうかな。折角だから草原以外の場所に下見がてら行ってみよう。


「ん? のわっ!?」

「あ、ごめんなさい」


歩き始めた時、目の前に光るサークルが現れた。これパーティ合流の転移機能だよな?

そう思いちょっと待っていると、中からゴブリンウォーリアが転移してきた。

ユウさんだったのか。どうしたのか聞いてみる。


「なんか「パーティ組みませんか?」って誘われて・・・。知らない人だから断ったんだけどしつこくて・・・」

「勧誘か」


多分ゴブリンウォーリアのユウさんが珍しかったからだろうか。それともこの前の戦闘を見られてて、レベル上げを手伝ってもらおうとしたかのどっちかかな。


「それで、パーティの合流機能を使って逃げてきたと」

「そう。なまけものたちが居たから転移しようとしたんだけど出来なくて」


それはなまけものたちがフィールドに居るからだろうな。フィールドに出ているパーティには合流はできない。それが出来てしまうと倒れてもすぐ現場に戻れてしまうし。

因みに逆は可能だ。


「ちょうどポンタが入って来てくれてよかったわ」

「ユウさんは今日何時からやってるの?」

「朝、買い物してて今さっきログインした所。そろそろ買い出ししないと冷蔵庫の中身が無くなってきたからね」

「僕と同じか」

「そうなの? じゃあどこかで会ったかもね」

「多分それは無いと思う。車で市外に出るからさ。ちょっと遠いけど土曜日は1割引きなんだ」

「1割も!?」

「普段もこの辺より安いけど、土曜日はさらに安いからその時に1週間分買いだめしてる」

「場所は何処? 来週行ってくるわ!」

「いいけど・・・車で30分はかかるけど? 行ける?」

「そ、そんなに遠いの?」


車で30分だとそれほど遠くは感じない。けど歩きや自転車ではかなりきつい。僕は親のお下がりの車があるけど、普通新入社員で車を持っている人なんて殆どいないから、ユウさんも持ってないだろう。


「僕が行くときに乗ってく?」

「いいの? じゃあお願い」


軽自動車だけど、大量に買うわけではないので1人乗っても問題ない。

僕は快くOKしておいた。


「ところで話変わるけど、ユウさんは今日1人で何するつもりだったの?」

「さぁ? 誰かいるかなと思ってログインしただけなの。なまけものとココアがいたからチャットを打ってたんだけどその時に絡まれてね。ポンタはどうするの?」

「下見がてら森エリアでも行こうかなと思ってる。レベル上げ気にせず歩いてみようかと」

「付いていってもいいかしら?」

「いいよ。あ、一応なまけものたちには言っておくよ」


要点だけ書いてサクッとパーティ専用チャットを送る。


ポンタ:ユウさんと森うろついてくる。

なまけもの:りょ

ココア:りょ


2人とも戦闘中かな? 返しが雑い。


「りょ?」

「[了解]だと思うよ」


僕はよく分かっていないユウさんと初めての森エリアに向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ