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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第4章 占拠戦
196/612

194・火山エリアに行ってみた

「じゃあ俺一旦ログアウトするわ」

「マジっすか? お疲れ様でーす」

「嬉しそうだなオイ」


おっと顔に出たかな。

そりゃ1人でのんびりしたいし、カイザーさんが帰ってくれるのはありがたい。当初だとこれから荒野エリアに行く予定だったが、あそこもステータスUPだけの場合行くだけ無駄になるので延期になった。


にこやかにカイザーさんを見送り、これからどうしようかと考える。散歩の続きをしようかとは思うが、次のイベントが来るというのであればついでに適正値を上げるなど、有意義な散歩をしたいところだ。


「そういえばまだ行ってなかったな・・・」


何処にしようかと考えていた時に行っていないエリアがあることを思い出した。襲われる可能性がある場所だが、経験値的には死んでも被害は少ない。

襲われればオアシスに強制送還され多少イラつく程度で済むだろう。いや冒険者にも負けるかもしれないしイラつくことも無いか。


というわけで早速移動。

しかしエリアに突入した瞬間足が止まった。


「・・・あっつー・・・」


火山エリア。

入った直後からマグマだらけのフィールドで所々からマグマが噴出しており、熱気がヤバい。ゲームなのでサウナに入っているような感じで済んでいるが、実際だとすぐにぶっ倒れそうなくらい暑いのだろうか。

少なくとも行きたいと思えるほどの暑さではないだろう、ゲームすら帰りたいと思うくらいだ。これはクー〇ードリンクが欲しくなるな。HP減ってないけどさ。


まぁ暑さへの適正(適性)値が上がっていきそうだから我慢だ。

勝手な偏見だが強いドラゴンと言えば火山に住んでいるイメージがあるので、ここで適正(適性)値を稼げば何かしら面白そうなドラゴンに進化できるかもしれない。火山に住むドラゴンは・・・


溶岩竜? あ、駄目だ。冷えて固まって弱くなるイメージが・・・。

飛竜? 何となく普通に進化できるレッドドラゴンがそれっぽいし却下。

古竜? ・・・ありだが種類によるな。異形は嫌だ。


というか某ゲームのイメージが強すぎる。こういう固定概念は良くない。

とりあえず歩いてエリアを見て回ろう。まずはマグマが渡れるかどうかの確認だ。

近場のマグマに足を突っ込んでみる。ジュゥ・・と音がして突っ込んだ先が無くなった。


「ダメか・・・」


痛いので直ぐにオアシスに戻って全回復。やはり特殊な魔物でないと渡れないようだ。普通にマグマの無いところを移動しよう。

入口から歩ける通路は左右に分かれている。左側の奥には洞窟のような入口が、右側の奥には火山が見える。


「・・・右だな」


やっぱり竜といえば山の天辺だからな。取り敢えず登って火口を見に行こう。

そう思い、右側へと体を向けて進み出す。マグマの無い場所はマグマが固まって出来た道のようで、広いところもあれば狭いところもあり、酷いところは飛び石になっていた。しかも所々で間欠泉のようにマグマが吹き出してくるしマグマの満ち引きで歩ける範囲が変わる。あとマグマの明るさが目に痛い。


「さすが現在行ける最終エリア、地形が鬱陶しいな」


入り浸っているユウさんは慣れたら何ともない的な事を前に言っていたが・・・

この明るさには慣れれるだろうか? ちょっと光度落として欲しいな。あ、設定で何とかなるのか。


「・・・よし、これでよく見える」


多少暗く感じるが、さっきよりは見やすくなった。

同時に見たくもない者も見えた。


『丁度いいのがいるな』

『狩ってくかぁ』

『気楽にいうが、前それで死んでたのはどいつだっけ?』

『いやあれ溶岩に誤って落ちただけだし!』


4人か・・・

逃げ切れそうだけど、今いる場所の通路は狭い。頑張って2人が並べる程度の広さしかない。戦闘を考えると1人が限界だ。なら4対1でも何とかなるかも知れない。


前衛1人の後衛3人パーティだったら無理だが・・・見た感じ後衛は1人だけだ、それなら何とかなるかも知れない。

さっきの会話からいいことも思いついたしさ。

次回更新は明後日の予定です

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