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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
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16・スケルトンの進化を始めてみた②

「軽い、軽いぞ!!」

「いや、変わらん・・・」

「一緒ね」

「遅っ!」


両腕と頭を投げ捨て、走り回るスケルトン。

残念だが、スピードは遅い。

なまけものからすると少しスピードが上がったらしいが、こっちには一緒にしか見えない。

どうやら『投骨』でのスピードアップはないようだ。


「そんな事ないぞ。少しは速くなってる」

「だとすると、一応体重減少のスピードアップはあるってことか」

「でもスキル効果ではないわね」

「頭外れてるけど、今どう見えてるの~?」

「視界は頭から見てる。第三者目線で自分の体を動かしてる感じ」


へぇ~・・

面白いだろうが、それは後にしてだな。


「そろそろ戻ったらどうだ? 今体力1/4しか無いんだろ?」

「ふっ、今1くらいしか無いぜ。頭外したら半分近く減ったんだぜ」

「死にかけ!」

「ちょっと! 襲われたらすぐ死ぬじゃない!! 早く戻しなさいよ!」

「大丈夫だって。近くに冒険者は・・・ん?・・あっ、すまん死んだわ」

「あそこに冒険者いるよ~」

ココアが指示すると方角に2人組のパーティが立っていた。僕たちがしゃべっている間に近づいてきたのか走り回っていたなまけもののすぐそばに居た。

数発剣で斬りつけられたスケルトンがその場で倒れる。


『動いてたから咄嗟に攻撃したけど・・・これ何?』

『スケルトンだろ? 頭と両手を失って彷徨ってたんじゃないのか?』


どうやら見かけたので攻撃したらしい。

こっちには気付かず、パーティはそのまま回れ右して戻っていってしまう。


「倒す?」

「どうしよっか? なまけもの死んだし」

「もっと奥に2人いる。4人パーティっぽい」


なら止めるか。

レベルは見てないけど、3対4なので分が悪い。

戦うにしても、なまけものが戻ってからにするべきだろう。

5分くらい待てば来るかな。


「すまん。まだ死んでない」

「のわっ!?」


急に近くにある頭蓋骨が声を出した。

びっくりするじゃないか、咄嗟に尻尾で投げ飛ばしてしまったよ。

頭蓋骨はユウさんがキャッチしてくれた。


「死んで無いの?」

「なぜか、な。HPは無くなった筈なんだけ・・・ん?」

「どしたの?」

「いや、HPの下にHPがある。隠れてて見落としてた」


なまけのものによると、無くなったHPバーの下にさらに3つHPバーがあるらしい。1つは半分、もう2つは1/4ほどしか残ってないらしいが。


「それ、投げた時に減ったHPじゃないの?」

「多分そう。もしかして減ったんじゃなくて別れただけ?」

「そうじゃない? 今死んでないってことはそうでしょ」

「『投骨』は分離スキルだったのか」

「そうみたいね。それで(これ)はどうしたらいいの?」

「体の所に置いてくれると助かる。体がまだ動かせん」


冒険者はスケルトンを完全に倒したと思っているのか既に遠くにいる。ユウさんは安全を確認して、キャッチした頭を倒れたままの体近くに置いた。

すると体と頭がくっついた。そして何事もなく立ち上がる。


「おおぉ、HPが半分も回復したぜ。バーも1本減ったけど」


なまけものは両手も回収してほぼHP全回復する。やはりHPが減ったわけではなく別れてただけだったようだ。


「面白いスキルよね。使いどころ分からないけど」

「そうだよね。どう使ったらいいか分からないけど」

「結局それって使えるの?」


分離できるから何?

使い道がいまいちよく分からない。今回の時みたいに分けておき、死んだふりして敵の目を欺くくらいだろうか。

でも体やられたら動けないみたいだし・・・。


「知らんよもう・・・。一応後で調べるけど、明日から進化は別の条件で頼む」


その言葉を最後に今日は解散した。

書いてみたものの私にも使い方がよく分かりません・・・

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― 新着の感想 ―
[一言] パーツをどっかに隠しておくとかできれば完全な死に戻りはなくなるな。
[一言] 任意のパーツを組めるならミニスケ作って偵察とかはできそう
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