表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
16/612

15・スケルトンの進化を始めてみた①

「じゃあ俺たち見てるから頑張れ」

「いいけど死なんよな?」

「相手のレベル低いし大丈夫だって、止めは『投骨』でだぞ!」

「分かってるよ」


丁度1人の冒険者が居たので、なまけもの1人で戦ってもらう。僕たちはしゃがんで待機。

あれから僕達の進化から推測して、スケルトン進化の条件を考えてみた。


僕とユウさんの進進化がアンロックされたのは以下が考えられた。


ポイズンサーペント→『毒牙』の使用回数か、使用による冒険者の討伐数。

ホブゴブリン→規定レベルまでアップ、もしくは草原適正値が必要値まで溜まった。

ゴブリンウォーリア→武器の使用による行動値が必要値まで溜まった。


それぞれをスケルトンで考えると・・・


骨投げスケルトン(仮)→ 『投骨』の使用回数か、使用による冒険者の討伐数。


「まぁ普通だよな」

「1番確実だと思う」


成長スケルトン(仮)→ 規定レベルまでアップ、もしくは何処かの適正(適性)値が必要値まで溜まった。


「レベルアップは分かるが、何処かの適正(適性)値ってどこ?」

「荒野とか? 洞窟もありかも」

「この辺りにねぇじゃん!」


スケルトンウォーリア(仮)→武器の使用によるーー


「武器持てん!!」


というかことで1番確実な骨投げスケルトン(仮)を目指すことになった。

複数人パーティなら僕たちも戦うけど、1人ならなまけもの1人にやらせた方が確実だ。

経験値は等分なので1人だけレベルが上がることもないしな。


「単純にお前らが楽してるだけじゃね?」

「気のせい、気のせい」

「気のせいだぞ」


腑に落ちない感じを出しながらも、戦闘を開始する。

1対1人でも、相手のレベルが低いため、なまけものが負けることはない。その証拠に苦戦する事なく冒険者を殴っている。


「殴られてもいるけどね」

「なまけものは避けないスタイルなの?」

「遅いから避けられないんじゃないかな?」


なまけものは殴られても気にせず殴っている。

いつも思うがHPは大丈夫なんだろうか?


「『投骨』」


ある程度殴ったところで冒険者がバランスを崩して倒れる。その隙を狙ってなまけものがスキルを発動させた。自身の左手をもぎ取り冒険者に向けて投げつける。

いつ見ても痛々しい。もぎ取る時のボキって音が嫌だな。


『がっ! ああ・・・』


頭部に骨が直撃した冒険者は倒れて消えていく。

完全に消え去ったところでなまけもののそばに移動した。


「進化出来そう?」

「全然。にしても『投骨』使えんわ。片腕外したらHP1/4持ってくとか酷すぎだろ。そのくせダメージ低いしさ」

「思ったのだけど・・・、『投骨』って攻撃スキルなの?」

「どう言う事?」

「さっき見てて思ったけど、スケルトンって攻撃避けれないほど遅いのよね」

「そうだな。逃げてもまだレベル1の冒険者に追いつかれそうなくらいのスピードしかないからな」


それ、戦闘から逃げられないじゃん・・・。ゲームとしてどうなの?


「防御力は? さっき結構殴られてたけどHPどれくらい減った?」

「ほぼノーダメ。今回は相手のレベルが低かったからだけどな。同レベルだとちょっと減るかな」

「ちょっとなんだ・・・」


こっちは食らったら1/3程減るんだけど・・・。

しかし聞く限り、能力は完全に盾役っぽいな。


「それがどうかしたのか?」

「『投骨』ってトカゲの尻尾なんじゃない? 牽制で投げて、そのうちに逃げる。体軽くなるし速くなるかもしれない」

「その発想は無かったが、逃げる為に投げまくったらHPめっちゃ減るぞ?」

「ダメージ殆ど無いんでしょ? なら格上でも多少なら耐えられるんじゃ無いかしら」

「・・・まぁそうだな。なぁ? 試した方がいい?」

「しといた方がいいんじゃないか? 折角だし」


周りには誰も居ないしな。

とりあえず検証してみよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ