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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
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14・進化後を確認してみた

「いいな~、進化いいな~!」


ココアが羨ましそうに僕たちの周りを飛び回る。可愛い声なので見た目が烏じゃなければなぁ。


「いいなー、進化いいなー!」


なまけものも羨ましそうに僕たちの周りを回る。声も見た目も可愛くないのでただただウザい。


「「なまけもの邪魔」」

「俺だけ!?」


邪魔なスケルトンは横に退()いてもらってと・・・


ユウさんは体が大きくなったせいかショートソードが小さく見える。

実際ショートソードって短剣をちょっと長くした程度だから小さいんだけどね。


「また剥ぎ取らないとね。進化前はこれでもちょっと重かったのだけど、今では軽い。もっと重いのでも行けるかも」

「さっきの冒険者は消えたし、次の冒険者を探さないとね。さっきの説明だと防具も着れるみたいだけど、どうかな?」

「上半身だけ着れるみたい。左手も持てるようになってるわ。盾用かしら?」

「じゃあ盾と鎧持ってる冒険者を狙えばいいのか」

「待って。盾は要らないし鎧も要らないわ。鎧は重いし動きづらい、つけても胸当て位でいいわ」

「でも折角盾持てるのに・・・」

「代わりにこのショートソードでいいわ。剣道やってたから盾より剣の方が弾きやすいし受け流しやすいと思う」

「そう言うのなら分かった」


ユウさん剣道やってたのね。通りで剣振ってる姿が様になってると思った。

ただ振ってるって感じじゃなくて、相手の攻撃に合わせて振ってる感じ。


「ポンタは進化して更に毒が強くなったのよね?」

「『毒牙』に+がついて強化されたっぽい。あと『毒液』で遠距離攻撃も出来るようになった」


『毒牙』は強化され毒状態にする確率アップと、毒状態時のダメージアップらしい。ダメージアップは微々たるものみたいだけど、確率アップは地味に嬉しい。

『毒液』は毒液を飛ばして、噛まなくても毒状態にできるスキルのようだ。ただし確率は低いから牽制として使おうかな。

どうしようかと思った時、視界の端でこっちを見る進化がまだの2人。


「ねぇココアさん。あれどう思います?」

「イチャついていると思います。面白くありません」


2人は一度互いに顔を見合わせると


「「面白くありません!!」」


こっち見んな。

・・・・はぁ、分かったよ。

自分達のスキルを試す前になまけもの達を進化させることを考えよう。


「悪いな」

「ごめんね~」

「いいよ。あのおっさんに勝つには進化しといた方がいいし」

「発表までに勝てるかしら?」

「いつだっけ?」

「来週金曜日」

「発表資料まとめないといけないし、水曜までには倒さないとかな?」

「そうね。発表はーー」

「リアルな話は会社でしようぜ」

「悪い悪い」


ゲーム内でリアルな話はNGだったな。

別にネットだけの知り合いじゃないし大丈夫だけど、仕事の話はダメだ。

今は遊んでいる最中だから。


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