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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第3章 強化期間
138/612

137・みんなで決闘してみた

4人で決闘なので、各自四方に離れてフィールドに移動。対面はユウさん、左にココアで右になまけものがいる。誰から狙ってもいいけど・・・、ユウさんの『火舞台』がどんなものか見るのがメインなのでユウさんは最後に回すべきか・・・、それとも真っ先に確認するか・・・

そんなことを考えていると、


「よしっ、じゃあ始めるか。最下位はみんなに奢りな」

「ちょっと、聞いてないんだけど?」

「えーやだー」


急になまけものがそんなことを言い出した。女性陣、特に戦闘力が低いココアからブーイングが起こる。



「押してから言うなんてずるくない! ポンタもそう思うでしょ?」

「思うけど・・・どうせ最下位はもう決まってるし僕はいいよ」

「・・・ああ、そうね。そういうことね」

「それ、あたしがすぐ死ぬとかそういうことじゃないよね?」


僕の言葉の意図に気付いたユウさんに対し、いつものフワフワした感じを消したココアが僕を睨む。結構怖い。

そして決闘の合図が鳴った。


「さて・・・誰から狙おうかな・・・」

「そりゃ決まってるだろ、『スケイルショット』」

「そうね。『風切』」

「なぁ!?」


わざとらしく僕らを見渡すなまけものに、僕とユウさんが先手必勝とばかりに攻撃。余裕ぶっていたなまけものは慌てて躱す。と言っても動きが遅いので連射していた『スケイルショット』がすぐになまけもののHPを削って行く。


「ちょー!!」

「『雷斬』! ・・・はい、終わりっと」


スケイルショットである程度削った後、ユウさんの『雷斬』でなまけもののHPはなくなる。同時になまけものの頭の上に4位の文字。これでなまけものの奢りが決定だな。


「「イエーイ」」

「イエーイじゃねぇ! リンチはずりぃぞ!」


負けて幽体みたいになったなまけものがツッコんくるが知らん。元はと言えばいらん事を言ったお前が悪い。


「あ、あれー?」


そしていつの間にかフィールドギリギリまで逃げてたココアが戻ってくる。どうやら本当に狙われると思っていたようだ。

ちょっと混乱してるが、なまけものの頭に浮かぶ4位の文字で奢るのが誰か確定したのは理解したらしい。ふぅー・・と安堵の息を吐いた。


「じゃあ後は2人でやっといて」

「はいはい」


ココアはそのまま空高くに飛んで見学に徹するつもりらしい。これで予定通りユウさんの『火舞台』を見ることができるな。

そう思ってるとユウさんはこっちを向いて金棒を構え、


「『付与・炎』、『風切』」

「いっ!?」


炎を纏わせた金棒で『風切』を放ってきた。咄嗟に横移動で逃げるが、炎を纏った『風切』が尻尾に当たってダメージが入る。当たったところがちょっと熱い。


「ちょっとユウさん!?」

「折角だし本気でやらない? あ、『火舞台』はちゃんと使うから」

「えー・・・」


ユウさんもいきなりだなぁ・・・。本気でやっても僕が勝てる訳無いのに。まぁ折角なので出来るところまでやってみるか。


「ほら、次行くわよ」

「よし」


牽制の『風切』が再度飛んでくる。今度は不意打ちでも何でも無いので軽々と躱せた。お返しとばかりに『火球』を放つが、ユウさんは左手で『火球』を受け止める。しかし至近距離『火球』が爆ぜたにもかかわらずダメージは無い。


驚く僕に、ユウさんは呆れ顔で言ってきた。


「火は効かないわよ」

「あ! そっか」


となると遠距離攻撃は『スケイルショット』のみか。しかし距離的に撃ってもユウさんにダメージを負わせることは無理だろう。

となると接近戦をするしかないが・・・、ユウさん相手に接近戦とか勝てるわけがない。


はぁ・・・何でいつもこうなんだろ。接近戦が弱そうな人はこっちの攻撃が届かない範囲から攻撃してくるし、接近戦強い人にはこっちの遠距離攻撃が当たらない。結局相手の有利な状態で戦うしかなくて負けるんだよなぁ。


まぁ言い訳なんだけどね。

恐らく魔物のスキルやステータスと僕の戦闘スタイルが合ってないんだろうな。

・・・後で一度考え直そう。


今回は、今のやり方でユウさん相手にどこまで戦闘できるかを見てみるか・・・

次回更新は明後日の予定です

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― 新着の感想 ―
[気になる点] そういえば金棒に剣術は適応されてますが、剣分類でいいのですか? もしくは魔物(非人型)が基本だから武器を使う場合全て剣術っていう扱いだったりします?
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