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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
13/612

12・進化できるようになってみた

仕事が終わり、皆定刻にログイン。

そのまま、レベル上げの続きを開始する。


ここ数日はずっとレベル上げを続けているが、まだ10には届かない。現在ようやくレベル8で、9に必要な経験値の半分ほどが溜まっている。


『助け・・・て・・』

『マリナ・・・・許して・・く・・・れ・・』

『死にたくないでござる・・・』


後味悪いなぁ・・・

毒が回って死んでいく冒険者達は、死際に色々呟いて事切れる。

サラッと消えてくれたら良いものを・・・いちいち泣きながら死んで逝かないで欲しい。

どうせ復活するんだから。


ピコン♪


「ん?」


視界左上のメッセージ欄に新着メッセージが表示される。

ゲームの告知か?


システム:進化先がアンロックされました。進化可能です。


「マジで!?」

「おわっ! 急にどぉした!?」


急に大声を出したため全員がびっくりしてこっちを見る。近くにいたなまけものは距離まで取っている。


「どうかした?」

「ごめんごめん、なんか進化出来るようになったみたい」

「「マジで!?」」


距離を取っていたなまけものがすごい勢いで詰め寄ってきた。頭にはココアが止まっている。


「何したんだ!? レベルか?」

「近いし、知らんて。レベルは上がってないし違うと思うけど」

「じゃあ何したの~?」

「何も。いつも通り『毒牙』で倒しただけ」


変なことした記憶はない。


「じゃあ隠れ経験値のせいか」

「隠れ経験値?」


そんな経験値があるのか?


「隠れ経験値は総称だ。適正(適性)値や行動値、スキル使用値など、どこにいたか、何をしてたか等で溜める数値のな。これら全部ってプレイヤーは確認できないようになっている上、進化に影響してくるからそう呼ばれてる」

「へぇ~」


適正(適性)値:フィールドで行動すれば溜まる。これを溜めると、溜めたフィールドへの耐性値が高い魔物に進化出来る。

行動値:戦闘方法や普段の行動により溜まる値、この数値から今までの行動に合ったステータスの魔物に進化出来る。

スキル使用値:スキルの使用により溜まる値。ただ使用するだけでは溜まらない。使用値によりそのスキルが強化された魔物に進化出来る。


知らないココアとユウさんになまけものが説明する。

実際にはまだ隠れた経験値があるとプレイヤー内で言われているけど、運営から提示されているのはこの3つだけだ。


「で、で? 何に進化出来るの?」

「ちょっと待って。まだ見てない」


ココアは隠れ経験値については興味なさそうだ。進化先を教えろと物理的に突いてくる。

急かされる形で新着メッセージを選択した。すると進化先が表示される。


ポイズンサーペント:毒の威力が強化されたサーペント。毒に対しての耐性も強い。


「えっと、ポイズンサーペント・・だって」

「わ! すご〜い」

「普通だな」

「普通って言うな!」


確かに何の捻りもないけどさ。

戦闘時『毒牙』ばかり使ってたから、スキル使用値が進化可能値まで上がったんだろう。


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