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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第3章 強化期間
128/612

127・スキルを試してみた

ポンタ   :レッド・ベビードラゴンに進化しました。今丘エリアでスキル試し中

なまけもの :おめ!

ユウ    :おめでとう

ココア   :おめでとー。後で見せて

ポンタ   :ありがとうございます!!


チャットで進化を報告。丁度戦闘してなかったのか皆からの返信が早かった。

後で見に来そうなので止めるまでは丘エリアに居ておこう。


「『スケイルショット』」


スキル発動し、自身の鱗を射出する。イメージ的には鱗マシンガンのようなものだった。一直線に鱗が飛んで、遠くの壁に突き刺さる。

同時に弾数のようなものが表示され、ものすごい勢いで減っていく。0になると強制的に撃てなくなるが、弾数が残っていても任意で止めることが出来た。撃てる数は500発で、減ったら時間経過で回復していく。1秒につき1発回復するようだ。

1発の威力は低めだろうけど、集中攻撃すれば壁を抉れるくらいの威力にはなるみたい。これなら牽制にも切り札にも使えそう。


「こっちも試しておこう。『毒双斬』」


今度は近くの壁に向けて『毒双斬』を放つ。今までは片側の前足だけだったが今回からクロスするように両前足での攻撃に変わった。意識すれば片側2連にもできるし、羽や尻尾でも出来るらしい。羽は小さいので「いつ使うの?」といいたいが、尻尾はリーチが長いのでありがたい。ただ羽や尻尾だと2連撃は出来なかった。2連撃できるのは前足だけらしい。


「最後は『火球』」


発動すると口から火の玉が射出される。『溶解液』同様山なりに飛び着弾点の小範囲を燃やす。使いやすさは『溶解液』とほぼ同じだが、溶かす効果が無くなったので若干使いにくくなったかもしれない。まぁかわりに燃やせるようになったけど。

スキル説明には溜めによって威力を上げれるらしいので、2発目は目一杯溜めてみた。溜めると火の玉が徐々に大きくなり、体感10秒程でフルになるようだ。以降は何分溜めてもそれ以上は大きくならない。


「最大溜めで、『ファイアボール』くらいかぁ・・・」


試してみないと分からないが、大きさからなまけものの『ファイアボール』と同じくらいだと思う。同種の技でも魔力を消費する分、向こうのほうがノー溜め連発で優遇されているようだ。


「大体こんなところか・・・」


『猛毒牙』や『毒肌』から表記が変わった『毒鱗』は試さなくてもいいだろう。あと試しておきたいのは・・・。

周囲を見渡してひとつの高台に登る、それほど高くは無いが試すには丁度いい。淵に立って生えたばかりの羽を動かす。意識的には背中に生えた手を動かす感じでなんか気持ち悪い。どうしたら飛べるか知らないのでとにかく思いっきり羽ばたいてみる。そしてその状態で高台から飛び降りる。


そしていつも通り下の地面に着地した。


「あれ?」


イメージ的にはそのまま飛べると思ったのだけど、一瞬も浮くことなく落ちた。それから何度か繰り返したけど結果は同じ。やはりこの小さな羽では飛べないらしい。ただの飾りだったか・・・


「・・・何してんだ?」


走り幅跳びの要領で跳んでる最中にいつのまにか来たなまけものが声をかけてきた。今回も飛べずにズザァーっと地面を滑ったあとみんなの方に戻る。


「また目立つ赤色なのね・・・」

「ドラゴン? 蜥蜴のままじゃん」

「もっと緑色の蛇みたいなの想像してたのに・・・」


3人は僕をジロジロと見た後、残念そうな顔で言いたいことを言っている。どうやらそれぞれドラゴンのイメージがあったようだが、全く違う僕に幻滅したようだ。


「ドラゴンだぞ! もうちょっといいコメントないの?」

「「「ない」」」

「・・・強いて言うなら羽生えてドラゴンみたいになったくらい?」

「ドラゴンですけど・・・」

「じゃあ飛んで~?」

「・・・そ、それは・・・無理」

「火は吹けるの?」

「火の玉ならなんとか」

「じゃあドラゴンより蜥蜴か」

「もうちょっとドラゴン寄りで頼む」

「じゃあ~・・・」


結果ドラゴン擬きで落ち着いた。

あれ? ドラゴンだと言うことを否定された?

次回更新は明後日になります

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男勢はやはり不憫...
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