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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第1章 初VRMMO
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11・レベル上げをしてみた。

「ユウ、挟み撃ちだ!」

「了解!」


楽しそうだな~。

僕は毒で苦しむ冒険者の上に乗り仲間の戦闘を見守る。なまけものたちもあの後無事送られて来たので、再々度フィールドに戻りレベル上げを行なっている。


後で知ったがあのおっさん・・・ロイゼンはあの強さから初心者殺しと呼ばれているらしい。

特殊なスキルでマーキングするとこっちを捕捉するらしく、あの時近付いてもいないのにココアが気付かれたのはそのせいだった。


俺たちは当分の目標をロイゼンに決め、さきほどより積極的にレベル上げに勤しむ事にした。

さっきまではソロの冒険者を狙って戦っていたけど、それだとレベルが上がりにくいため、同等レベルなら複数パーティでも積極的に狙う事にした。


ソロの冒険者はソロプレイヤーが狙って狩っているようであまり見ないが、複数パーティはソロプレイヤーが狙わないのでそれなりに見かけるからだ。

僕たちは最初に2人、3人、4人と徐々に相手の数を増やして戦ってみた。結果同レベルの冒険者だと3人までなら死ぬ事も無く対応出来ることが分かった。4人にも勝てないことは無いが、1人が事故ると劣勢に追い込まれ負ける事がある。

負けるとデスペナルティで所持している経験値の半分をロストする。レベルアップ直前に死ぬと、レベルアップに必要な経験値の半分近くを失う事になる。

なので安定している3人以下のパーティを狙って戦闘を繰り返していた。


「これで終わり!」


ユウさんが『物拾い』スキルによって拾った冒険者のショートソードを突き刺した。ゲームなので血の代わりに赤いキラキラしたエフェクトを出しながら刺された冒険者は倒れ消えていく。


同時にレベルアップの結果が通知された。これでやっとレベル5か。ロイゼンと同じになるにはあと半分か・・・。


「ショートソードいいよな。戦闘が楽になるし俺も欲しい」


なまけものがショートソードを革の鞘に戻すユウさんを羨ましそうに見ながら言う。

確かにいいよな。僕はもてないから要らないけど、冒険者の持ち物使えるのは羨ましい。


「お前も毒攻撃出来るし良いじゃねぇか。ココアの『羽矢』も射程距離長いしさ。俺の『投骨』ってどこで使えば良いんだよ」


スケルトンの『投骨』は自身の身体の一部を投石物として投げつける。投げた後は戻ってこないので自分で回収する必要がある。おまけにHPも減るので投げ過ぎただけでHPがなくなるのだ。

拾えば戻るが、今のレベルでは戦闘中にそんな余裕はない。

そもそもスケルトンって動き遅いし、取りに行けないんだよな。


「牽制とか?」

「遠距離攻撃用じゃないの?」

「自爆用!」

「くそう、使えねぇ!! 早く進化してぇ!」


なまけものはそう言うが、進化条件が分からないんだよな。

条件をクリアした時に進化先が表示されるそうなので、表示されていない今はまだ出来ない。


「レベル上げたら進化できるよ、きっと!」

「そうだと良いけどな」


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