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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
105/612

104・難易度ノーマルに挑戦してみた⑤

ノノとルイスが倒されたので休憩。


さっきの強いプレイヤーの人達はノノ達を倒してすぐに、まだ終わっていない他のエリアへと突撃して行った。あの強さなら他のエリアの強敵もすぐ倒してくるだろう。


「ねぇねぇ、他のエリアに行くメリットってあるの?」


僕のHPを回復しているココアが聞いてくる。答えようとすると、代わりになまけものが先に答えた。


「あるぞ。さっきのリザルト画面に強敵との戦闘回数とか書いてあっただろ? 他のエリアの強敵を倒すとあそこの回数や、強敵を倒した数が増えるんだ。そうすればこのエリアだけで戦っている俺らよりも多くポイントが貰える」

「じゃあ私たちも今から行けば増えるの!?」

「そうだぞ。行くか?」

「行く!!」


なまけものの誘いにココアは即答し、僕の回復を中途半端のまま2人そろって転移門へと移動を始める。


「お前らも行くか?」

「パス」

「私も止めとく」

「了解。じゃあポイント稼いでくるわ!」

「くるわ!!」


2人はそう言って意気揚々と転移していく。その姿が見えなくなると、ユウさんは振っていた手を下ろしてため息をついた。


「あの2人は遠くから魔法撃つだけだからいいけど、近くで戦闘するのは疲れるのよね」

「ほんとそれ」


相手の動きを見ながら攻撃のタイミングを見計らったり、躱したりと咄嗟の判断をしないといけないことが多い。魔法使いにも魔法使いなりのしんどさがあるだろうけど、なまけもの達を見てる限りこっちよりは楽そうな気がする。


「じゃあポンタも魔法使いになったら?」

「いやいい、僕魔法使うの下手だから」


ファンタジー系のアクションゲームには必ずと言っていいほど魔法やら魔術やらがあるが、僕はその手の技を使うのが物凄く下手だ。例えば飛んでいく魔法を撃つにしても撃つタイミングが悪かったり、何も考えずに撃つので当たることも少ない。

そもそも戦闘中は使えることを忘れるくらい使わない。回復系や、補助系は戦闘時じゃない時に使ったりはするけどね。


「聞く限り、練習したらいいだけのような気がするけど・・・」


説明したらユウさんにそう言われた。まぁそうなんだけど・・・


「武器とかで攻撃する方が僕には合ってるんだ。というより遠距離からちまちま攻撃するのは何か嫌」

「あ、それは分かる。まどろっこしいというか何かね・・・。私的には魔力って制限があるのも嫌だけど」

「分かる。常にフルパワーで撃ちたい派だからペース配分とか嫌いだし」

「私もそう!」

「何が「そう!」なんだ?」

「「わぁ!?」」


2人で共感しあってると後ろから誰かに声を掛けられた。2人して飛び退くと転移してったなまけものがそこに立っている。ココアはなまけものの方に乗っていた。


「あれ? もう戻ってきたのか?」

「強敵は倒せたの?」

「強敵は倒せた・・・というか終わってた。遅かったみたいだ」

「行ったらすぐに強制送還された・・・」


どうやら転移した時にはそのエリアの強敵が倒されていらしく、何かをする前に戻されたらしい。もう一つのエリアも既に倒されているのか鐘の音が鳴り始める。


「やるか・・・」

「だな。回復はいいのか?」

「え? あ~・・・」


なまけものに言われて気付く。そういれば全快してなかったんだった。まぁ8割はあるから多分大丈夫だろう。

僕らは残り3分の1となった冒険者を倒すべく、動き出した。


そして暴れること10分ほど・・・


最後の冒険者を誰かが倒し、鐘の音が止まる。最後の冒険者は1回目と2回目よりもステータス的に強く感じたが、挙動は前と変わらないので難なく倒す。


HPも3割残ってるしまあまあの結果だろう。


「いや、駄目だろ・・・。俺ら全員HP10割だぞ」

「遠くから魔法撃つだけの奴に言われたくない」


ココアに回復して貰ってると、なまけものが呆れ顔で言ってくる。囮役やってるんだからちょっとくらいのダメージは見逃して欲しいぞ。

大体攻撃受けたのたったの3回だし。


「ほらほら、強敵くるから準備して!」

「・・・了解」

「なんで俺だけ・・・」


ユウさんはなまけものの頭を軽く叩きつつ指示した。

次回更新は明後日の予定です

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