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今日も締めはゲームで  作者: 朝昼 夕夜
第2章 初イベント
101/612

100・難易度ノーマルに挑戦してみた①

読んで下さる皆様のおかげで無事100話を迎えることができました。

これからも宜しくお願い致します。

「釣ったぞ。準備してくれ」

「「「りょーかい」」」


難易度ノーマルのイベントに参加。湧いてくる冒険者はイージー同様取り合いになっているが、冒険者が強くなっているので、倒すのに苦戦しているパーティも多い。冒険者の強さ的には荒地エリアよりちょっと強めな感じだが、草原エリアなので苦戦はしない。ちょうどいい感じだ。

戦闘方法はイージーと一緒で、まずなまけものが冒険者の1人を攻撃し、そのパーティを僕たちの場所まで呼び出す。後はいつも通りに戦って倒すだけだ。


「痛っ!」

「回復するよ!」

「ありがと。ふぅ・・・流石にそこそこのダメージが入るなぁ」


ちょうどいい難易度なので回避の練習込みで戦ってると、避けるのに失敗してちょこちょこダメージを受ける。剣の回避は慣れたので大丈夫だが、槍や薙刀のなぎ払いがまだうまいこと躱せない。どうも突きに気がいってしまい判断が遅れるのだ。

他のゲームと違ってモーションが固定されてないから連続攻撃の途中でなぎ払いを混ぜられるとほぼくらう。ノーマルになると冒険者のAIも良くなっているのでこちらの行動に合わせて攻撃を変えてくるからほんと難しい。


「イージーとの差があり過ぎね?」

「難易度は3段階しかないし仕方ないんじゃない」

「あたしは回復する機会多いしこっちの方がいいかな」

「まぁ回復いるのポンタだけだけどな」

「煩いなぁ・・・」


遠距離攻撃のなまけものと剣道をしていたことで反射神経と咄嗟の判断力が高いユウさんは今だにノーダメージだ。


「次釣るぞ。大丈夫か?」

「大丈夫。お願い」


なまけものが僕の回復を待って次の冒険者パーティを釣る。それを繰り返すうちに鐘の音が止んでシステム音声が流れる。

ようやく強敵か・・・、1パーティを倒すのに時間がかかったせいでかなりの時間を要した感じがする。


「おいおい・・・、こっちも3分の1程減ってんじゃねーか」

「あ、ほんとだ!」

「でも周りはそれほど減ってないわよね。となると他のエリアの人数が減ってるってことになるのかしら?」

「そうなるな。となると数不足であっちは強敵苦戦するかもしれない」


その場合手助けとか出来るんだろうかと思う僕らの前にイージーで出てきたドースとジャンとレナスの3人組が現れる。


名前:不動のドース

職種:冒険者

レベル:30

ランク:D


名前:破盾のジャン

職種:冒険者

レベル:30

ランク:D


名前:重魔のレナス

職種:冒険者

レベル:30

ランク:D


レベル30!?

難易度に合わせてレベルが上がっているが予想以上に高い。これは下手したら僕らも直ぐに死ぬレベルだ。

出てきた3人は直ぐ様隊列を組んで1番近い魔物のパーティへと襲い掛かる。


「いぃ!? こっち来た!!」

「うわぁ! 一撃ダメージやばっ!」

「攻撃速すぎっ! 無理!!」


あっさりと1パーティが消された。イージーの時は分からなかったがジャンの攻撃はロイゼン並に速い上、直ぐ様魔物を倒したところから見て攻撃力も高そうだ。


『『アタックブースト』、『スピードブースト』』

『『ディフェンスブースト』、『シールドエリア』』

『『マジックブースト』、『二重詠唱』』


三者がそれぞれスキルを唱える。

『アタックブースト』は前の近衛兵で知ってる。攻撃力を上げるバフスキルだったはずだ。となると他のブースト系はそれぞれのステータスを上げるためのバフスキルだろう。

『二重詠唱』は恐らくスキル名のままの効果だろう。同じ魔法が2倍で出せるのか、同時に違う魔法が出せるのかは知らないが危険なのには変わりない。

問題は『シールドエリア』だ。エリアとついてるし、ドースを中心に光の円が地面に浮かび上がっているので範囲系のスキルなのは分かるが・・・


「範囲内の防御力を上げる系か・・・、範囲内のダメージを減らす系か・・・。何にしろダメージが与えにくくなりそうな感じだな」

「ねぇ、誰からいく? 魔法が邪魔だと思うからレナスを狙うべきだと思うのだけど」


ユウさんが聞いてくる。

確かにそれはあるがレナスには既に他のプレイヤーが攻撃し始めている。ジャンやドースにもプレイヤーが向かっているがジャンに向かうプレイヤーが多い。恐らく攻撃力の高い冒険者を先に倒そうとしているのだろう。


「いやドースから行こう。戦っているプレイヤーが少ないし、あのスキルがどういうものか知らないけど、なまけものの予想通りなら先に倒しておいた方がいい」

「分かったわ。じゃあ私とポンタで抑えるから後ろからなまけとココアは魔法で援護して」

「了解」

「はいはーい」

「OK。ココアは回復用に魔力抑えとけよ」

「分かってるよー」


4人で頷き合った後、僕はユウさんと一緒にドースへ向かって走り出した。


次回更新は明後日になります。


いつも誤字脱字報告ありがとうございます。

ブクマ・評価頂けると励みになります。ありがとうございます。

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