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ポーションを作りましょう (作製)

ちょっとステータスがごちゃごちゃしてます。

評価ポイントが三桁になっててびっくり。

ちゃんとSTR、DEX、MNDに対応するアイテムも見つけて、一通り材料を集め終わったナギサは森の中に点在するセーフエリアに足を運んでいた。

ここならもし事故で死んでしまってもすぐ復活できると考えたからだ。

あくまで保険としてだが、今までの事を鑑みるに余裕で事故が起きそうである。


「最初に用意するのはこちらのすり鉢とすりこぎ棒!」

わざわざネットから探し出した三分なクッキングをBGMに材料をゴリゴリ磨り潰していく。

次に携帯用焚き火セットで大釜に火をかけ、ウネウネなどを放り込み、コトコト煮ること五分。

灰汁を取り出し、小瓶に詰めたら完成。

ナギサは初めてのお手製ポーションにワクワクしながら効果を確認する。


【毒薬】

様々な効果を持つ毒。ポーション瓶に入ってはいるが、まず飲み物ではない。廃棄を推奨。

製作者

ナギサ


「毒!? しかも辛辣!」

そう簡単に完成品が出来るのなら、ポーションを売っているプレイヤーは廃業してしまう。

何のスキルも技術も情報すらゼロのナギサが失敗するのは当然だった。そもそも毒を中和するアイテムを入れてないのだから出てくるのは毒で当たり前。

煮沸すれば無毒化するほどナギサの扱っている物は優しくない。

しかしナギサは諦めず、失敗した理由を考える。


「……器用値が足りなかったのかな?」

違う。

ナギサの凶行は誰にも止められることなく、レベルアップで得られたステータスポイントの大半がDEXへと注ぎ込まれた。



ナギサ LV12

HP50/50

MP10/10


【STR 0〈+5〉】

【VIT 0】

【DEX 80〈+3〉】

【AGI 75〈+15〉】

【INT 0】

【MND 0】


ステータスポイント 0



「よしっ! これなら……」

素のステータスがAGIを越えてしまった。

もう避けタンクどうこうではない。

前人未到の道をナギサが行く。


【毒薬】

精製され、様々な効果を持った毒。ポーション瓶に入ってはいるが、まず飲み物ではない。廃棄を推奨。

製作者

ナギサ


「くっ……まだまだ!!」

ナギサは予想外の方向に器用値が仕事をしたのに驚きつつ、今度は違うレシピで試してみた。


【猛毒薬】

精製され、様々な効果を持った猛毒。濃縮した青大根によりポーション瓶が硬化し、まともな手段で開かなくなった。

インテリアとして高く売れる可能性がある。

製作者

ナギサ


「もういっかい!!!」

また毒。しかも服用すら出来ないときた。

そして、頑なにポーションであることを認めない説明文がナギサの心に火をつけた。


【忌み物】

精製され、更に濃縮、加熱を病的なまでに繰り返し、極限まで効果を高めた劇薬。元は液体の筈だが、濃度が高過ぎて固形物となった。

守護樹の蜜の働きで近づくだけで様々な効果を及ぼす。

触れれば卒倒、欠片でも口にすればまず助からない。

生物の根元的な恐怖を呼び覚ます代物。

製作者

ナギサ



製作時間三時間。

八十五回も死亡し、デスペナルティでレベル1まで逆戻り。

【麻痺耐性7】、【火傷耐性5】、【硬化耐性7】、【撹乱耐性3】、【錯乱耐性7】、【遮音耐性6】、【浄化耐性5】。

色んな耐性スキルを取得しながら毒よ無くなれー、毒よ無くなれーと執念のように毒を圧縮した結果、放射性物質のようなのが作り上げられてしまった。


固有(ユニーク)称号[毒姫]を獲得しました』


『称号よりスキル【蟲毒】を取得しました』


『称号[毒姫]の効果により各種耐性スキルランクが3上昇します。【麻痺無効】【硬化無効】【錯乱無効】を取得しました。下位スキルを上位スキルに統合します』


「そんな気がしたよ……」

持ってるだけで耐性系スキルと死亡カウントがガンガン上がるアイテムである。

ナギサも称号の一つや二つ予想していた。


[毒姫]

【蟲毒】を取得。耐性系スキルのランクを3上げる。

獲得条件

七種類以上の状態異常を含み、その内四つがランク10である毒物を製作すること。


【蟲毒】

製作した複合毒薬の使用時、1種類の効果を二倍にする。


「……ポーションなのに」

これを見て回復アイテムだと思う人は絶対いない。

破壊不能オブジェクトである筈の制作現場周辺の地面が黒く変色し草木が黒い灰になっているのだ。ポーションと言い張るならその時点で作るのを止めるべきだった。


そんなナギサに天恵が舞い降りる。


「………耐性を上げたら良い効果だけ残るんじゃないかな?」

解毒を諦めて人間の方を鍛える逆転の発想。

ルーレットオレンジだって【即死無効】のお陰でナギサにはただの回復アイテムなのだ。

全ての耐性スキルを無効まで上げれば【忌み物】ですら回復アイテムになるはず。

そう考えて元気を取り戻したナギサは、早速まだ無効になってない状態異常を持つアイテムを求めて走り出した。










三日後。


ナギサは、アオハを驚かす為に二人で街の外に出ていた。

二日間の努力の末、ようやく耐性系スキルが軒並み無効となったのである。

勿論アオハは何も伝えられてない。


「ナギさん? レベルが1に戻ってますけど……」


「……ポーション作ってたら」


「私の知ってるポーションはそんな数十回も死んじゃうリスクが無いんだけど。本当に何を作ったの? お姉さん怒らないから教えてくれないかしら?」


「まぁまぁ…もう少しだから」

草原を越えて二人は森に入った。


「よし……誰もいないね。アオハは離れといて……ポーション飲むから」


「マジで何作ったのよ……」

アオハが十分離れたのを確認して、ナギサは【忌み物】を取り出した。

その瞬間、半径十メートル内の植物がジュッと音を立てて黒く変色する。丁度範囲内にいた白角ウサギが色んな状態異常を受けて砕け散った。

覚悟を決めてたアオハもこれは流石に予想外だったのか、固まった。

紫色の団子がナギサの口に消えて行く。


「ん、いいよ!」


「え、ホントに何作ったの? 生物兵器? まさか【あれ】がポーション何て言わないよね?」


「ポーションだよ? 私専用なだけで……ほら」

ナギサはステータスを表示した。


ナギサ LV1

HP950/950

MP460/460


【STR 0〈+85〉】

【VIT 0〈+90〉】

【DEX 30〈+73〉】

【AGI 70〈+105〉】

【INT 0〈+80〉】

【MND 0〈+90〉】


装備

頭部【白陶面】

上半身【空欄】

右手 【青銅の万能包丁】

左手 【空欄】

下半身【空欄】

足 【空欄】


アクセサリー1【空欄】

アクセサリー2【空欄】

アクセサリー3【空欄】


スキル

【逃走】【遁走】【正念場】【集合】【厄災】

【死なば諸共】【即死無効】【麻痺無効】【火傷無効】【硬化無効】【撹乱無効】【錯乱無効】【遮音無効】【浄化無効】【蟲毒】



称号

[心優しき逃亡者][死地][怪物と友愛][災厄][最速者]

[死兵][ギロチン][毒姫]


ステータスポイント 0



「………………は?」

あんまりに常識外れな強化値を見てアオハは今度こそ思考を停止した。

アオハを起動させつつ、ナギサは状態異常無効スキルと【忌み物】の製作過程をアオハに説明する。







「友人が人外になった件について」


「だから違うって!!」


「いや、充分人外です。状態異常の無効化なんて聞いたことないし、【ファイアボール】……ほら」

ナギサへ着弾した火球はそのHPを一ミリも削られずに鎮火した。

強化された魔法防御力の仕事である。


「わっ!! ビックリした……やるんなら先に言ってよ!」


「いやいや、普通ビックリしたじゃ済まないんだけどね。はぁー…次のイベントの優勝者は決まりか」


「え?」


「え?」


「イベント?」

ナギサは知らない単語に首を傾げた。

STR、DEX、MND担当の子達を紹介します。


【炎樹の種】

年中燃えている炎樹。

その昔、精霊使いが暖を取るため木に炎精を取り付かせ送環し忘れたもの。

その種を食べれば燃えるような力が付くと言われているが、触れることすらままならない。


【銀薔薇】

魔法使いを恐れる者達が作り出した銀の薔薇。

魔力を阻害する力がある。

服用すれば暫く魔法が使えなくなる代わり集中力が上がる。


【守護樹の蜜】

魔女が世界樹を真似て作った魔力を放出する木。

世界樹には及ばないがこの木の近くは浄化作用が働く。

蜜に取り込まれたものはその性質を何倍にも引き上げるが、浄化作用が強過ぎて素手で触れるのは危険。


誤字報告が多発してるので一応。

デスペナルティによるレベルダウンはステータスポイントの消去も同時に行われます。

じゃないとレベル100から1になったのにステータス上はレベル100のままになってしまうので。

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