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私の物語  作者: もじゃもじゃ
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コレクション

さぁさ始まりますよ!

今回は、一種のコレクターのお話です。

では、お楽しみくださいませ…

皆様は、何か趣味はあるでしょうか?数多ある人の趣味には、追っかけ…といいますか、オタクも存在しているわけです。そして、なぜだか関連するものを収集することが多いのではないだろうか。缶バッチや、クリアファイルとか、必要以上に、いや、必要かは常人には理解できないでしょう。それでも私達は集めてしまう。こういうことって、あると思うのです。現代のインターネットが広まった今の世の中では、より一層そのような人を見る機会が増えたことでしょう。かく言う私もその一人です。きっと、理解されにくいことは重々承知です…が、つい、やめようと思っても見た瞬間に、見つけた瞬間にあっさりとその決意は無くなるのです。私が収集をやめられるのはいつになるのでしょう?まあ、未来のことは今はいいです。実は、先日見つけたのですよ。今日、貰いに行くわけですが、楽しみでなりませんね。私はあの、手に取る瞬間が一番好きで、一瞬の大きな喜び、それが貴重であればあるほどその喜びは大きくなりますし、つい自慢してしまいそうにもなります。あ、でも手に取る前のドキドキとするあの感覚も捨てがたい。遠足前に楽しみでなかなか眠れなくなる、あの感覚が近いのでしょうか?今もすごくドキドキしますよ。楽しみでなりません。今までで一番気になっていたものですからね。では、そろそろ参りましょう。あと少しでお決まりの時間ですし。



あ〜!今回はなかなか譲ってもらえず、苦戦しましたが…最終的にもらえてよかったです。早くお部屋に飾って、眺めていたいです…。今は多少の我慢です。大丈夫。この日の為に有給まで取ったのですから。…にしても、見れば見るほど、美しい。今までで一番、これはいつもより丁寧に扱わないと。きっと、めったに巡り会えない宝物とも言える程のものです。繊細ですし、ホコリがついてしまう前に…ショウケースに入れましょう。



嗚呼!やはり、ショウケースに入れると更にいいですね…。頑張ったかいがありました。しばらくはこれで生きていけそうです。いや、そろそろこの収集もやめにしますか。こんなにいいものを手に入れる機会なんて、もうないでしょうし。
















…彼の部屋は異様だった。周りには大量の彼のコレクションが置いてある。いや、まだアニメのフィギアなら、生温かい目で見れただろう。アイドルのポスターも同様に、まだ、人によってはキモいと感じるだろうが、理解者も多々いることだろう。しかし、この部屋でコレクションされていたのは…腕だ。人の腕が綺麗に保存されていた。生きているときと変わらぬ姿で。いわゆる剥製である。ショウケースには丁寧に名前が書いてある。人の名前ではなく、何に使われていた腕かが、書かれている。「美しい絵を描く腕」といったように、大量のコレクション全てに、このように記されている。

どうやって収集しているかなんて、想像もしたくない。きっと、明日ニュースで、殺人事件が報道されることだろう。

…なぜ、私がこの話を知っているか?それは、今回の犠牲者の、友人だからだ。目の前で殺され、私の目の前で腕だけを持って、私には目もくれず去っていった。だから、後をつけて、今こうして書き記している。…そうだ、SNS。アカウントはある。そこでこの話を拡散すれば、彼に気づかれずに広まるかもしれない。炎上覚悟で、今からでも投稿し…
















駄目ですね。美しい腕を見てしまうと、決意は一瞬で砕かれる。さて、品質が損なわれる前に、コレクションしましょう。今日は、おもわぬ掘り出し物があって、ラッキーでしたね。記念に、2つとも、一緒のショウケースに入れておきましょう。楽しみです。

いかがだったでしょうか?

この手の話が好きでして!次回はどうなるでしょうね?ではでは!

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