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爆縮と体温の機知(6)

端切れのエンボス

見た先にある

誰かの幸せには色がある

その雰囲気から出る物は

空間や時間

物体にまで

違う一枚を

貼り付けている

ただの石が

大切になってしまうのだ

そこにある物は

錯覚であり

盲信する形であるが

確かに存在する物で

心から人を

信じようとする

湧き水のような行動である


湧き水なのだから

何かが起これば枯渇する

もしくは

ゆっくりと少なくなる

「あの頃とは違う」の意味は

きっと

その水の量を

赤の他人と比べて

どうなのか、なのであろう

それを踏まえて

結論や行動を起こすのだ

減っていくと感じるのは

何故なのだろう

未来は作って行く物であり

先に何があるのか

全く分からないにも関わらず

予想を上回り

心に引っかかるだけで

何かが減って行くのである


人は機械では無いから

常に同じ能力では無い

それが

関係しているのかもしれない

昨日は耐えられた物が

明日は無理だったりする

予想以上にランダムで

しかも

前と全く同じ状態に

成る訳ではない

スタートした時とは

違うところに

スタートラインが引かれている

やり直しという物は

物体に対する

ゼロ地点設定とは違う

その時の自分を

無理矢理

ゼロ地点だと思っているのだ

そして、何故か

前よりも厳しくなっている

耐えられる度合いが低くなり

一つ起これば考え込んでしまう

そうやって

そんなことを考えるくらいなら

新しく作り変えた方が良いと

信用していた人間に対しても

諦めるのである


自らに正当性があると

人間は考えるから

その諦めに

正当性があると

導き出していく

自らが悪いのだとは思わない

考えていたとしても

海底へ沈むような形で

心の在りようを悩む人は少ない

思っていても仕方がないと

記憶を薄くしていくのである

そうやっているのなら

あの一枚があることに

気づかなくなる

色が変わり行き

見ているだけで

心情の一皮が

剥がされるような

あの温かさに気づかない

触れる前に

触れられない人間に

成っているかもしれない


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