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ある日、森の中で…

最近この作品を書く事が楽しい…気がするので楽しく書かせていただいています。

個人的には伝説の武器とか出しちゃいたいのですが何せインフラが怖い。

インフラより怖いものなんてないですよ。ジャンプ作品で連載していたチート主人公ですら顔を真っ青にするあのキャラ…好きなんですけどね。さて、余計な話はここまで。十三話始まりますよ~!

翌日、新しい弓をブレイさんからいただいた私達は荷物と装備の準備をして町の外に出ました。


「温泉街まで森を遠回りせずに突き進めばお昼には着くわね」


デメテル温泉に行くには森を抜けることが一番早いのですが、馬車を利用する方はほとんど冒険者でない方なので馬車では森を避けるそうです。


「馬車だとあの森を避けて遠回りしますからね。魔物は出ますがそこまで危険でしたっけ?」


「魔物自体はそこまで危険じゃないのよ、けど問題は数なのよ。たまにノヴァが生態調査をしに森に訪れてきているみたいだけど、新種が増えたりいなくなったりして不安定だから呼びかけているみたい」


「へぇ…私達はその森の中に今から入るのですね…」


不安になりながらも森の中に突入する私たち。

何せ何が出てくるかが分からないので周りに警戒をしつつ進みます。

すると片手に斧を持ったワーウルフが三匹現れてすぐに私達を囲みました。


「早速ピンチね…けどやるわよ!」


「はい!」


私達は弓を構えてワーウルフの様子を見ているとワーウルフもこちらの様子を伺っています。

十秒近く固まっていましたが一匹のワーウルフがしびれを切らしたのかリオルに襲いかかります。


「グルルァ!」


「ほっ!」


リオルは斧を振り上げて襲いかかるワーウルフの頭に矢を放って倒しました。


「前より正確に狙えるようになってる…これはいいわね」


リオルが弓に感心しているともう二匹が同時に襲いかかってきました。


「落ち着いてよく狙って…はっ!」


ワーウルフの頭を狙って矢を放つと、左目に命中し、ワーウルフは斧を投げ捨てて悶え始めました。


「うわぁ…えげつないことするわね…」


もう一匹を倒し終わっているリオルは私から距離を置いてドン引きしています。


「いや狙ったわけではないのですよ!頭を狙ったら偶然!今度こそトドメを刺します!」


背を向けて逃げるワーウルフにもう一度頭を狙って放つと今度はお尻のど真ん中に。


「うっわぁ…」


さらに距離を置くリオル。

表情はもはや目の前で人が死んでしまったかのような顔をしています。

私はもう一度頭を狙って放ち、やっと頭に命中しました。


「ミラって…こういう趣味があったのね…」


「ちーがーいーまーす!偶然そうなってしまっただけです!」


「分かってるわよ、冗談。さて、この森がどういう感じなのか見るために上に行くわよ」


五メートルほどある木の上に登り、少し待っていると両腕が体の倍はある猿のような魔物がやってきました。


「あの魔物…見たことないですね」


「そりゃあこの森の主だもの。『アームモンキー』っていって見た目はあんなにたくましいけど、気性は穏やかでとても臆病なのよね、肉食だけど。ちなみに狩っちゃダメよ」


最後の部分に致命的な問題がありませんかね?

アームモンキーがワーウルフたちを抱えてどこかに行くと、今度は二メートル程の角が生えたゴブリンがやってきました。


「あれは狩っていいやつよ。頭をよく狙って」


私は弓を構え、慎重に狙います。

狙うは頭…後ろを向いているのでいけます!

放った弓は首に刺さり、ゴブリンが苦しみ始めました。


「あんた…本当にわざとじゃないのよね…」


「狙ったところに当たらないのは今に始まったことではないでしょう!では次はあえて首のあたりを…」


「難しいところ狙うわね」


矢を放つと今度は頭に刺さり、ゴブリンはズシンという音を立ててその場に倒れました。


「おー、ナイス」


「ふふん、私にかかればこんなものですよ!」


「さっきまで狙ったところに当たらなかったのによく言うわね…」


私たちは木から降りてまた温泉に向かって歩いていると、突然ドン!という大きな音が響き、森がざわめき始めました。


「何事ですか!?」


近くの木に身を隠し、しゃがんでいると先ほどのアームモンキーが何者かに放り投げられたように吹っ飛ばされていました。

吹っ飛ばしたと思われる人は男の人だと思うのですが…炎のように赤い肌、赤い髪をしています。

頭にはドラゴンの羽のようなアクセサリー。かっこいいです。


「そんな弱さで森の主やっているのか!立て!そしてもう一度相撲をとるぞ!」


…何をやっているのですか。



毎度のことながら読んでいただきありがとうございます。

先日スペインの方からメッセージを頂いたのですが、なんとスペイン語。

Google先生の力を頼りに和訳をしようとしましたがもうわからん。

ですが応援してくださっていることは(多分ですが)分かったので…

というかスペインの方、どうやって私の小説見つけてくださったんだ…

なにはともあれ本当にありがとうございます!次回もお楽しみに~!…自分でスピンオフとか書きたい…

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