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穢れた血の貴公子  作者: アイリス卿
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baby don't cry Ⅰ

今回から花言葉の説明とモデルを紹介していきたいと思います。


花言葉については独自に調べた物であり、間違っている可能性もあるので気になる方はご自身でお調べになってくださいませ、なお、昔はそう呼ばれていたという花言葉もありますので、現代の花言葉や過去に使われていた花言葉を私の好みで使わせて頂いております。

 君は‥‥絵の中の美女が私の居る世界に出て来たかのように‥‥美しい。赤い花が咲き乱れるこの季節、君と過ごしたこの場所でいつも君を思い出す。


「私の顔をじっと見て‥‥なぁに? ウル」


 私はずっと前から知っていた気がする、君に出会うずっと前から‥‥私は君を愛してしまうと知っていた。


「あっ、そうだウル、貴方にこのお花をあげる。」


 君にただ私らしいという理由で手渡されたこの赤い花。


「ふふっ‥‥これを見つけた時に貴方らしいと思ったの、貴方は私の胸の中で炎のように輝く。」


 君は頬を染めて私を見て言う、その顔を見る度に切なくなったのを覚えている。


「不思議ねウル、貴方とこうしていると出会えてよかったと思えるの。」


 見つめ合い近付いて行って唇を重ねたあの瞬間を覚えている。


「‥‥ウル。」


 物足りない表情の君に、胸がときめいた事を覚えている。


「はぁっ、あぁっ‥‥ウル‥‥」


 快楽を感じ、吐息交じりの君の艶めかしい声を聴いて激しく興奮した事を私は覚えている。

 

「ふふっ‥‥なぁに?」


 月夜が君の美しい裸体を照らし、魅力の塊だった君をさらに魅力的にしたあの夜の事を覚えている。

 月夜が君を照らす中、眠る君の顔は幻想的な美しさを放ち、目を離せなかったあの瞬間を覚えている。

 

「ねぇ‥‥ウル、‥‥貴方はこれからとても辛い目に会うけれど、私は貴方を愛し続けるわ。」


 君が私の身を案じ、純潔を捧げてくれたあの夜の事を覚えている。

 

「貴方を恨んだりなんかしないわ、私‥‥貴方を愛して居るもの。」


 君が緋色の瞳に涙を溜めて私に愛を伝えてくれたことを覚えている。


「ねぇ‥‥ウル‥‥貴方は‥‥」


 君の血の温かさを覚えている。


「泣か‥‥ない‥‥‥‥‥‥」


 君の儚い命が消えたあの瞬間を‥‥覚えている。

赤い花のモデルは、椿です


花言葉は 「You’re a flame in my heart」 〈あなたは私の胸の中で炎のように輝く〉

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