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番外編・現実と妄想は区別しろ!!

「やった〜♪勝った、勝った♪良兄に勝った♪」

「ははは……また、負けちまったな……」


 最近の友姫のお気に入りは対戦ゲームで俺を負かす事らしい。本人曰く、現実では勝てないから、せめてゲームの中では勝ちたいの。とのこだが、現実でも余裕でお前の方が強いと思うのは俺だけか?

 どうも、窮奇を倒した事でこいつの中での俺の格付けがかなり上がってしまったらしい。まあ、悪い気はしないんだけど。


「良兄はゲームの中じゃてんでダメダメだね?」

「…………じゃあ、リアルファイトする?」

「ふぇ……!?」


 軽い冗談なのに涙目で怯える友姫。


「ウソだよ、ウソ」

「も〜、良兄のバカバカ!」


“ポカポカ”


 かわい。こいつからかうと本当にかわいいな。


「あ〜ミイナもる〜」


“ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ”


 あ、すいません、タイム、ストップ、ギブギブ!!先輩!?あんたの場合、台詞も、効果音も、やってる事も、何もかも全部間違ってるから!!


「先輩、先輩!!ゲーム!!ゲームで勝負しましょう!!ね!?お願いだから!!」

「にゃ」


 かわいらしく頷いてくれた先輩。だが、容赦はせん!!日頃からボッコボコにされてる恨み、今ここで晴らさせてもらおうぞ!!


――5分後――


 画面に写る、1P WINの文字。ちなみに1Pは俺だ。ふ、ちょっと本気を出せばこんなもんさ。


「にゃ〜……もう一回にゃ!!」

「いいですよ、何度でも」


――30分後――


 画面には1PWINのエレクトニックパレード。だが、さすがにちょっと大人気なかったかな?先輩は泣き出しそうな顔でコントローラーを投げ出してしまった。


「管理人さん!!リアルファイトにゃ!!」

「ふぇ!?いやいやいやいやいやいやいやいやいや、それは勘弁してください!!」

「大丈夫、手加減しないにゃ!!」


 全然大丈夫じゃねえよ?もっそいやばいよ?確実に俺、死ぬよ?よし、分かった。俺の言い方が悪かったんだ。こういえばきっと先輩にも分かってもらえるはずだ。


「こ」

「大丈夫、さよならじゃないよ」


 いいいいいいぃぃぃぃやああああぁぁぁぁぁぁ…………


“ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ、ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ、ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ、ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ、ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ、ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ、ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ、ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ、ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ、ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ、ドカ、バキ、グシャ、ゴキ、ベリベリ……”


 ああ……俺の気持ちは先輩に分かってもらえなかったけど、ネズミさんの気持ちはよく分かった……やっぱり、「殺さないで」だったんだね……

「ふふふ……愉快・痛快・喜奇快怪!!なんて言ってもこれが本当に最後の最後だ!!名残惜しいが、その分暴れまくってやるぜ!!マニアの人なら何をする気かもう分かっているだろ?そう、最終回の恒例行事と言えばこれっきゃない!!」


「打ち上げ」


「テンションあげてみたけど……タイトルしょぼ!!」

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