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第77話 霊界偏〜もうヤダ……〜

「お前さぁ!!本当さあ!!マジでいい加減にしろよ!!」


 死神様は大変ご立腹です……


「おま……今日だけで3回目だよ!?3回!!分かってる!?俺、この仕事、長い事やってるけど、1日で3回も死んだ奴初めてだよ!?」


 そうなんです……実は作者の手抜き……もとい、時間の関係でカットされましたが、俺は都羽姫の凶刃に倒れた後、窮奇のラブリーEYEでもぶっ殺されてここにきてたんです……そして、あのクマたんに協力を要請したんです……


――回想シーン――


「ほう……つまり、窮奇を倒し、あの少女を救うのに手を貸せと……?」

「そうだ。あんたの予想が外れたせいでこんな事になったんだ。責任とれよ」

「半分ほど言いがかりのような気もしなくはないが、いいだろう。ただし、条件がある」


“トポン”


「なんでいきなり突き落とすの!?ここはどう考えても「条件ってなんだよ?」って聞いてくるところだよ!?答えて、マイ子孫!!」

「突き落としたんじゃない。蹴り落としたんだ、うん。ていうか、人の話聞いてなかったのか、ボケカス。俺は協力しろと命令・・したんだ。それに対するお前の返事は、はいかYESだ。分かるな?」

「…………はい」


――――――――


 こうして、快く協力してくれた先祖を見送った後、俺はまた死神のオッサンに説教されピッコロキノコで生き返ったわけだが、まさか三度みたびここに来ようことになるとは……さすがに死神のオッサンも血管がきれちまうわな……あ、いや、こいつ見た目ガイコツだから血管なんてないかも。


「本当、分かってんの!?一日に同じミス3回もする奴なんてね、社会に出てもすぐクビになるんだよ!?」

「すいません、社会に出る前に肉体から出てきちゃいました」

「何それ!?上手いこと言ったつもり!?全然うまくないからね!?」

「はい、すいません」

「本当、マジで勘弁してよ!!君をあの世に連れてくとオジサンの一家路頭に迷っちゃうんだよ!?」

「はい、それもう聞きました。すいません」

「お前、マジであれだよ!?あの……もうアレだ!!」


 どれだよ……分かんねえよ……


「とにかく、オジサンも、もう1UPチン……キノコ持ってないから。一緒に八百屋さんに行こう」

「へえ……あのキノコって八百屋で手にはい…………ん?」


 今こいつトンデモ不吉ワードを口にしかけなかったか?気のせいだよな?うん、気のせい気のせい!!だって、そんな……ねえ?


――というわけで――


 細かい所は端折りはしょり端折ってはしょって八百屋さんに到着した。八百屋さんのはずなのに店頭に並んでいるのは走馬灯(50ドル)など、嫌な予感しかしない闇のアイテムばかりだ。そして、店の奥から現れたのは海パン一丁のマッチョな黒人男性で……


「ヘイ、ボーイ!初めましてだな?」

「…………」

「いかにも!!俺が暗黒龍スティーブだ!!」

「いや、俺なんも言ってねえよ?」

「オーケー!!そんな時はこのXファイルに収納だ!!」

「聞けよ、人の話。ていうか、何をそれに収納するって?」

「ソー……リィー……俺のハートはそんなに安くないんだ。諦めてくれ、ボーイ」

「もう、いいよ。死ねよ、お前」


 おい、なんだよこいつ。超ウザイよ。俺の親父といい勝負だよ。こんな奴の相手すんの俺やだよ。て、ことで……死神のオッサン。後は任せる。


「よお、ステーブ。こいつFでよ、あの世に連れてくわけにもいかねえし、悪いんだけどまた1UPキノコをくんねえか?」

「そう言う事なら仕方ない。オーケー、少ないが……というか、1本しかないが持っていけ!!」


 そう言ってなぜか黒い海パンに手をかけるステブ。て、ウソだろ?おい……まさか!!


“ブルン”


 えっと……なんでステゥブさんの股間に緑色のキノコ的アレ・・が生えているのかなああぁぁ!?いやいやいやいや!!いくら、作者がシモネタ大好きと言ってもまさかここまでは……


「ワタシヲタベテエエェ……」


イイイイィィィィヤアアアアァァァァアアアア!!!!!!


「炊き込みご飯をキボンヌ!!」


 うるせえ、黙れ!!そして、死ね!!


「すいやせん、おっやさん。天国行きのチケットを子供一枚」

「いやいや、何言ってんの、良平君?そんなのダメだから。君があの世に言っちゃうとオジサンの家族路頭に迷っちゃうから」

「いや、そんなんじゃ生っちょろいです。どうせなら、一族郎党皆殺しにされてください」

「何それ!!ヒド!!そして恐い!!何!?今の10代ってみんなそんな感じ!?きれちゃうとそんなんになるの!?」


 お前らのやろうとしている事の方が、遥かにひどいし、恐い!!何10代の少年の口にあんな腐れチ○コ突っ込もうとしてんだよ!!ていうか、よくもしてくれたな!!しかも、2回も!!


「おい、死神。他に生き返る方法はないのか?無いなら、探せ!!それでもダメならお前が開発しろ!!そして特許を俺によこせ!!」

「ええぇぇ……なんでそこまで言われなきゃいけないの!?オジサンはただ、君を生き返らせようと……」

「黙れ小僧!!お前に俺を救えるのか!?否!!断じて、否である!!」

「ええぇぇ……なんかこの子キャラ変わってるよ……?」


 やかましい。誰のせいだと思ってるんだ。


「ヘイ、ボーイ……」


 うるさい、黙れ、バカ、何も喋らずパンツをはけ。そして、死ね。なおかつ、消えろ。


「チ○コが欲しいか!?

 ○ンコが欲しけりゃくれやる!!ってな」


 だから、何でジャヴァオック!?何!?あの世じゃそれ流行ってるの?いっとくけど、凄い時代遅れだからね!?あと、何でわざわざ改行した!?わざとか!!おかげで伏字の意味が全くねえよ!!


「いや、良平君なんか勘違いしてるみたいだけど、それ誤解だよ?」

「何が誤解だよ、死神!!こいつ今はっきりチンコつったぞ!!」

「チンコじゃねえよ。キノコだよ。あの……あれだよ?「キ」と「チ」ってなんか似てなくね?「ノ」と「ン」も何か似てなくね?それで誤解しちゃったんだよ」

「あ、ほんとだ…………て、言うとでも思ってんのかボケエエェェ!!」

「いいから覚悟決めるしかねえって!!」


“ブチッ”


 もぎ取ったああぁぁああ!!おいいいぃぃぃ!!これ、他人事だけど大丈夫なのか?ステーブ的にと言うより絵的にかなり恐いんですけど!!


「オーゥ……エクスタシー……」


 何か興奮してるし……何これ……なんなの?何の罰ゲーム?神様、俺何か悪い事した?なんでこんな目に入るもの、耳に聞こえるもの全てが不快なアナザーワールドに落とされなきゃいけないの!?


「大丈夫だよ、良平君……」

「死神のオッサン……?」

「このキノコは人肌に温めると黒光りするから」

「余計生々しくて食えねえよ!!」

「じゃあ今食え!!」

「もがが……!!」


 体中を駆け抜ける不快感からか、あるいは不快感からか、もしくは不快感からか、逆説的な可能性として不快感からか、俺は生き返った。ただし…………大事な物をたくさん失ってしまった……


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