日本の片隅で
本投稿に関して閲覧者の多くは納得がいかない、腑に落ちない等あるかもしれません。どうかご容赦ください。
chapter1 近未来
世界は劇的なIT革命というべき2000年代を経て、凄まじい速度で成長するわけでもなく、
緩やかに成長し、先進国と呼ばれる国は増加し、100万に以上いる国のほとんどが発展途上国となった現在は、以前から言われている食糧問題、環境問題は緩やかに悪化を辿り、民族・テロ問題が続く中、昔に行われた中国の一人っ子政策やロシアのチェチェン政策を模倣する国が現れ始めた。
世界が平等になることは理想・平和主義者にとっては「一生」のお願いだろうが、現実主義者にとって、
それは非常に宜しくないものであった。
例を上げみると、
Aという発展途上国を支援していたBという先進国は、人口・面積はA国より劣っていたが豊かであり、他国を支援する余裕があった。やがて恒常的なB国の支援が功を奏し、A国をぐんぐん成長させ、やがて今まで支援してきたB国を国力的に上回ってしまう恐れが発生した。国力のバランスが逆転することを豊かなBの先進国に住む人々は許さなかった。戦争が起きるわけではないが、あくまでB国の属国であるようA国の富裕層を手懐け、市場操作を行い勢いをコントロールすることで、B国の体面は一応だが、保たれる。
だが、それらの工作や今までの支援に対して湯水の如く莫大な額の金を投資することに現実主義者は眉を顰め、近未来を考え格差は必要と強硬に主張し支援は削減の一歩を辿り、現在に至る。
また、現実主義者にとって自国とその他友好的な先進国が生きてれば良いと考え食料政策は自国の利を追求し、後進・途上国の貧しき人々を見捨てることで生き延びようとしている。とても大きな犠牲を払ってでも、幸福の満足度は上げたいのは人間として自然なことだと思う。
だが、そんな浅はかと糾弾されような考えは誰でもでき、それは後進・途上国の人々でも考えつく。だとしても、武器を持って立ち上がって争いを起こしたって、圧倒的な力の前に立つことはおろか、存在を消されてしまうような賭けに、出ようという人はおらず、1日1日を生きることに必死で余裕などない。
そんな彼ら排除することで反乱分子を削除すると同時に、食糧問題が軽減されるのならマシな話だ。
私はそんな非道な先進国の人間でありこの現在、2026年の秋らしい紅葉を見ながら自らの誕生日を祝うことにした。
世界は常に変動している。何が起きようとも。
世界の人口は86億人。まだ増える。
誰かが動かなければ世界中が共倒れになるのはあまり気持ちの良い話ではない。