長過ぎる死
地球は満員
死んで死ぬ
生きて死ぬ
どっちも同じで
雪か 俺のために降ってる
それでいい 脳は破壊されてもそれはそれでいい
満ち潮が恐ろしいくらいにさらばだと足元を引き付けておさらばした
体は汚いらしい
外見が汚い
人は汚い
何かが服を贈った
服は体を隠した
失語症と同じなのか?
無駄に口をぱくつかせるだけ
誰もがそう
誰もが語っていない
本当は失語症よりも悪い
誰も聞かない
何も聞こえてこない
犬が鳴いている
私は泣きたい
早く終わりが来るとよい
そのような思いばかり、ふらつく
陽はまた沈む
長過ぎる
とてつもなく長い
命は長い
生き過ぎたるや二十年
契約を交わそう
平和の契約を交わそう
静かな生活約束しよう
どうか永遠の平和を保証してほしい
口はなるべく閉ざす
宇宙の半減期が見えてきた
一つの宇宙の半減期の終わりです
こうして私も消えていきます
死人の日なのです
毎日が死人記念日なのです
窒息死しそうです
さようなら
早くさよならしたいです
黙り込みたくもなります
この私を戦争に巻き込むな
収束していく
不思議な魂に導かれていく
終わりも近い
君が死んで何となくさみしかったのだよ
何となくさみしかったのは何となくさみしくなろうとしたからだよ
とてもさみしくなろうと思えばそうなれたと思うよ
そうなると何もできなくなってたはずだよ
何となくさみしくしたよ