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序章
激しい雨が降りしきる夜、一人の男が雨の中を駆け抜けていた。彼の名はロイド。背後には、彼の命を狙う者たちの集団が迫っている。 「くそっ、なんで俺を追ってきやがる! 俺が一体何をしたっていうんだ!」 ロイドは毒づいた。物心ついた時から、彼は「神魔の血脈」であるという理由で故郷を追放されていた。以来、彼は「厄災の存在」として、隠れるように生きていくしかなかったのだ。
逃走の最中、彼の視界の端を、暗闇から飛び出した「影」が掠めた。 その瞬間、追っ手たちが次々と地面に崩れ落ちる。 「……っ!? なんだ、何が起きたんだ!」 ロイドが驚き、問いかけようとしたが、その影は瞬く間に闇の中へと消えていった。 「……まあいい。とにかく、助かったぜ」 ロイドはその場を立ち去った。
しばらく歩くと、小さな洞窟を見つけた。 「今夜の宿はここにするか……」 ロイドは洞窟に入り、身体を休めることにした。 彼が眠りについたその時、彼の中に眠る「何か」が目覚めようとしていた……。




