第三話 宴
「勇治様 失礼いたします」
そう言いながら小姓が勇治が居る御休息の間の障子を開けた。
「何用だ」
「ははっ 宴の準備が整いました 月見櫓へ向かいましょう」
「そうか」
勇治はそう言いながら立ち上がった。
二人は玄関まで向かった。
「駕籠にお乗りください」
勇治は少し不安そうな顔をしながら駕籠に乗った。
そうして月見櫓へと着いた。
「勇治様 お降りください」
小姓がそう言うと勇治は駕籠から出た。
「やはり式台が無いと少し足が汚れるな」
「古い建物だからでしょうな 足を拭かせていただきますのでお座りください」
「そうか」
勇治はそう言いながら座った。
「ありがとうございます」
小姓はそう言いながら勇治の足を拭いた。
「それでは行きましょう」
「うむ」
勇治は少し不安そうな声で言った。
勇治の父である吉治は酒に酔いやすく、よく絡まれていたので、皆が皆そうだと思い込んでいたのだ。
そうして部屋に入った勇治だが、大きな家臣たちの祝いの言葉に少し驚いた様子だった。
そんな中で同年代の友人であり、将来的には家老になる番頭見習いの桜山 義光を見つけたので、勇治は声を掛けた。
「おっ 義光!最近会って無かったけど元気だったか~」
「殿、御久しゅうございます 私は元気ですが、殿は元気でしょうか?」
義光はそう言いながら頭を下げた。
勇治は驚きながら言った
「急に何で敬語なの!?」
その時に小姓が言った。
「殿!ここでは他の家臣が多いのであまり特別扱いはしない方が良いでしょう」
勇治は少し落ち込みながら言った。
「二階ではどうだろうか?」
「駄目です」
勇治は少し落ち込みながら言った。
「そうか…」
そんな会話もありつつ宴は終わった。
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第四話 朝




