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第一話 藩主交代
慶安四年五月五日(西暦1651年6月22日)表藩の藩主が三代当主松平吉治から四代当主松平勇治へと交代した。
~表城二の丸御殿大広間にて~
美しく輝く松の障壁画の前。
二人の武士が居た。
「勇治!其方に松平家当主および表藩藩主を交代する!」
「ははっ」
広間に二人の声が響く。
その後家宝の刀「天正有田丸」の受け渡しが行われ、藩主交代の儀は終了した。
儀式が終わったのち、隠居後の城主が住む「西の丸御殿」への荷物の持ち越しが始まった。
「吉治様! そちらは私たちが運びますので!」
「いや いい」
吉治は優しく言った。
それに小姓がこう言った。
「ですが、吉治様の荷物を運ぶのが私らの役目ですので…」
「そうか」
~数日後~
勇治がが住む御殿の居間の戸が開いた。
「勇治様 二ノ丸御殿へ移る準備が整ったようです」
「そうか。ご苦労であった」
勇治はそう言い、御殿の玄関へ向かい、駕籠に乗った。
勇治は駕籠に運ばれ二の丸御殿の玄関に着いたのであった。
次回予告
第二話 二の丸御殿




